カテゴリ:バレエ( 50 )

サドラーズウェルズのポルーニン/Men in Motion

 守屋さんのブログでポルーニンがサドラーズウェルズに出ると知ったので、急遽チケットを買って行ってきた。少なくとも当分の間はこれがポルーニンの見納めだろうし、僕はロイヤルバレエの男性陣の中では最近ポルーニンが一番面白いと思っていたので、見逃したくなかった。
 イベント自体は、ロイヤルバレエの元プリンシパルであるイヴァン・プトロフの名を冠した"Men in Motion"という公演で、プトロフをメインに男性ダンサーを中心とする演目が並ぶ。プトロフが退団したのはつい最近ということで、僕が最初に観たロイヤルバレエ公演のくるみ割り人形のプログラムにも彼の名前が出ていたから、知らないうちに彼を観たことがあったかもしれない。でも、僕が踊り手の名前に注意するようになるまでには少し時間が掛かったし、その後も当分は女性ばかり見ていたので、男性陣の顔と名前と踊りが頭に入ってきたのはほんのここ最近。ということで、プトロフを彼と意識して観たことは一度もなかった。

Ivan Putrov
Men in Motion

Le Spectre de la Rose (Igor Kolb, Elena Glurdjidze)
Narcisse (Sergei Polunin)
Dance of the Blessed Spirits (Ivan Putrov)
(Interval)
AfterLight (Part One) (Daniel Proietto)
Ithaka (Ivan Putrov, Elena Glurdjidze, Aaron Sillis)

28th Jan, 2012 (Sat) 19:30 -
Sadler's Wells, London


 最初の演目の踊りがかなり残念な出来で、何だこれはと思っていると続いてポルーニン登場。舞台に出てきてからジャンプしたのか、ジャンプしながら登場したのか、今となってはよく憶えていない。とにかくその最初のジャンプで、いきなり雷に打たれたような衝撃が走った。人間離れした高さと力強さ。絶対的な威力ともいうべきものがそこにあり、圧倒的で揺るぎない表現がそこから溢れ出していた。その後もジャンプで魅せるかと思えば、笛を吹いて目には見えない誰かに語りかけ、何のセットもない舞台に現身(うつしみ)と幻影の二つの世界を鮮やかに作り出す。最後はシンプルな照明の中に豊かな情感を残しながら消えて行った。ほんの数分の舞台だったけれど、あまりの見事さに圧倒された。

 彼がロイヤルバレエを退団したというのは本当に残念なことだし、伝え聞くようにたとえポルーニンが身勝手な性格であったとしても、そういう人材を組織の中に留めておけなかったということは、ロイヤルバレエという組織の将来にわたる活性化を考えたときに、小さからぬ失敗だったかも知れない。今後ロイヤルバレエが男性陣をどう立て直していくのか、気がかりでもある。
 ただ、ポルーニンの側から考えると、今回の退団は彼にとっていいきっかけになる可能性もあるに違いない。これだけの才能の持ち主なので、バレエの外も含めて広い世界を経験することは、彼が今後も踊り続ける限りにおいては、彼にとって有益なことだろう。問題は彼が本当に踊り続けるか、というところで、こればかりはよく分からない。休憩時間に守屋さんが言っていたのは、彼を上手く導いてくれる人がいるかどうかということで、僕も全く同意見。良くも悪くもポルーニンはまだ若いので、この先彼がどう進むかという点において、危惧するところがないわけでもない。
 とはいえ、舞台で観衆に囲まれてライトを浴び、そこで何かを表現するということには悪魔的な快感があるものだし、これを一度でも経験した人間が、舞台と簡単に訣別できるとも思えない。いつになるかは分からないけれど、一回りも二回りも表現の幅を広げたポルーニンが、また我々の元に戻ってきてくれることを願って止まない。


 この日の公演でもう一つ印象に残ったのが、ダニエル・プロイエットという人が踊った"AfterLight (Part one)"だった。サティーの静かな音楽に乗って、極めて激しい動きの踊りが延々と続く。まるで、人がその生の中で圧迫され、苦悩し、必死で抵抗しているさまを、神か悪魔の視点に立って外から客観的に眺めているような舞台だった。音楽が静かなだけに、より踊り手の悶えるような動きが鬼気迫るような迫力を帯びてくる。これは恐らく、見る人ごとに非常に多様な解釈を許すに違いない。人はみんな自分の人生の中で精一杯苦労しているけれど、それはどれも外から客観的に見ればちっぽけな世界で苦しんでいるに過ぎない。でも、それが人間というもので、「人間って素晴らしい!」というほど人生単純ではないけれど、そんなに悪いものでもないだろう、と言っているように僕には見えた。今回の公演で一番の拍手とブラボーを集めていたのがこれだった。


 肝心のプトロフだけれど、技術的に特にこれがすごいという感じでもないけれど欠点もなく、表現も過不足なくまとまっていた。いい意味でも悪い意味でも、ロイヤルバレエの元プリンシパルらしいなという印象だった。
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by voyager2art | 2012-01-29 19:55 | バレエ

セルゲイ・ポルーニン

つい今しがた、ロイヤルバレエから発表があり、ポルーニンがロイヤルバレエを去ったとのこと。突然のことで言葉が出ない。

http://www.roh.org.uk/news/sergei-polunin-resigns


News from The Royal Ballet

Principal Sergei Polunin has resigned from The Royal Ballet with immediate effect.

Royal Opera House
24 January 2012 at 6:14pm

Dame Monica Mason announced this afternoon that Principal Sergei Polunin has resigned from The Royal Ballet with immediate effect.

Born in the Ukraine, Sergei joined The Royal Ballet in 2007 from The Royal Ballet School. He rose rapidly through the ranks and was promoted to Principal at the end of the 2009/10 season aged just 19.

Speaking about the announcement, Monica Mason said:

“This has obviously come as a huge shock, Sergei is a wonderful dancer and I have enjoyed watching him tremendously, both on stage and in the studio, over the past few years. I wish him every success in the future.”
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by voyager2art | 2012-01-25 03:54 | バレエ

パースペクティブとコンセントレーション/ロホ、アコスタ、エイヴィス&マルティン/ロメオとジュリエット

 今シーズンのロメオとジュリエットの初日。この演目は2年前にコジョカルとコボーで観て、バレエがここまで深く人の心理を描けるのかと衝撃を受けた作品。同時に、コジョカルの表現力の凄まじさにも圧倒された。今日のキャストはロホとアコスタ。いったいどういう表現が見られるのか、ものすごく楽しみにしていた。そしてその舞台は、期待を裏切らない素晴らしい出来だった。


Prokofiev: Romeo and Juliet

Choreography: Kenneth Macmillan


Juliet: Tamara Rojo
Romeo: Carlos Acosta

Mercutio: José Martín
Tybalt: Gary Avis
Benvolio: Kenta Kura
Paris: Johannes Stepanek

Lord Capulet: Christopher Saunders
Lady Capulet: Elizabeth McGorian

Nurse: Genesia Rosato
Friar Laurence: Alastair Marriott

etc.

Conductor: Pavel Sorokin
Orchestra of the Royal Opera House

10th January, 2012 (Tue) 19:30 -
Royal Opera House, London



 第1幕の最初の市場のシーン。最近は眠りの森の美女やくるみ割り人形でメルヘンチックな舞台ばかりだったので、久しぶりに見るトゲと影のあるマクミランの振付けが刺激的で心地いい。よく考えたらアコスタを観るのも久しぶりで、彼の豊かな表現力とリズムの冴えたステップや跳躍に改めて感心した。そのあとのジュリエットと乳母の場面も、ロホの演じるジュリエットの無邪気な幼さが冴えていて、特に両親とパリスが入ってきたときに、慌てて後ろ手に隠し持った人形をさっと乳母に渡す仕草に、ジュリエットの子供っぽさが浮き彫りになる。普段は優雅で気品のある役の多いロザートも、今日は乳母役で愛嬌のある役でいい演技を見せてくれる。やっぱり上手いなあと見ていたけれど、続く舞踏会の場面から主役二人の表現がますます豊かになってきた。
 最初にジュリエットはパリスと踊る。パリスに体を持ち上げられたときに、ジュリエットからは不思議な、妖気といってもいいような艶っぽさが漂ってくる。そして着地するとまた幼い子供に戻る。論理的に言えば話の筋と整合性が取れなさそうなものなのだけれど、その不整合が話の流れを損なうかというと、全くその逆だった。ロホのくるくると目まぐるしく変化する雰囲気を見ていると、無限の色彩を持つ宝石が、回りながら予期しない色合いを次々とこちらに投げかけてくるよう。その綾なす色の変幻に僕は籠絡され、幻惑を覚えて浸りきった。
 そしてまた、ロメオとジュリエットが初めてお互いを認識し合った時の相手を見詰める視線の強さと深さ。動きが一切ないにもかかわらず、二人の心の動きが強烈な視線から放射されて、舞台に充満する。だから初めて二人で踊るシーンでは両者の鮮烈な衝動が共鳴し、相手への限りない興味と自身の強い感情が二人の認識の世界を覆い尽くす。初めてロメオに体を持ち上げられたときに、恥じらいと困惑で身をすくませるジュリエットの表情も見事。この踊りを観ているだけでももうこちらの感情が高ぶってしまって、目頭が熱くなるほどだったけれど、1幕の最後の夜のバルコニーのシーンはもう圧巻だった。
 青白い月光の差す場で二人は静かに、しかし焔のように絶え間なく閃き、輝き、煌めく。二人の男女が結ばれたときに訪れる純粋な歓喜の瞬間。音楽はぴったりと踊りに寄り添い、踊りは音楽と一つになって、限りなく透明でこの上なく豊かな感情が、いつまでも絶えることなく密やかに世界に溢れ返る。

 この最後のパドドゥに、僕は放心状態のようになってしまった。ぼうっとしたまま休憩が終わって、第2幕。この幕は、ジュリエットへの慕情に地に足の着かないロメオを演じたアコスタも素晴らしかったけれど、何といってもガリー・エイヴィスの演じるタイボルトと、ホセ・マルティンの演じるマーキュシオの対決が素晴らしい。エイヴィスは言わずもがな、マルティンも侮れない演技派なので、決闘で刺されて正気を失い、死んでいくマーキュシオと、それに激高したロメオに仕留められたタイボルトの死が強烈な印象を残した。特にエイヴィスはタイボルトの死に際を、やりすぎになる一歩手前の、限界ぎりぎりのところで表現する。渾身の力を込めてロメオに飛びかかり(でも届かない)、そのあと大きく身を反らせて烈しくのたうちまわる様は迫真の演技だった。タイボルトの遺体を目にして痛切で激烈な悲嘆をあらわにするキャピュレット婦人が、舞台上の悲劇を見る者の心に更に深く刻み付けた。

 ここまで観て、いったい今日の舞台はどこまですごいことになるのかと思ったけれど、第3幕も予想通りというべきか、本当に良かった。朝が来て別れを惜しむロメオとジュリエットの、切なくてしかも華麗なパドドゥは、第1幕のバルコニーの時と同じように豊かで、しかもジュリエットの自己主張やロメオの一層の思い遣りがはっきり表現されているので、二人の仲の進展が明確に伝わってくる。ロメオが去った後、父親にパリスとの望まない結婚を強いられ、必死の抵抗も虚しく承諾させられたときの彼女の生気のない踊りも印象的だったけれど、部屋に一人取り残されたときの、決然と心に何かを誓ったときのロホの表情が何よりも印象的だった。最初はあんなに幼かったジュリエットが、ロメオとの出会いを通して急速に成熟していく。ロレンス神父に毒薬をもらい、その薬に対する怯えと父親の理不尽な抑圧への恐怖に苛まれながら、意を決して毒薬を飲むまでの逡巡の表現は思わず息を詰めて見入ってしまった。
 そして最後の最後、墓所の場面。ジュリエットの「遺体」を見て絶望し、「死んだ」ジュリエットと踊ってから自らも毒を飲むロメオ。やがて意識を取り戻して、変わり果てたロメオを認識する瞬間のジュリエット。どれもが畳み掛けるように、ひたすら鋭く心に突き刺さってくる。金縛りにあったように身動きできずに見入っている中で、死んだ二人が闇に飲み込まれていった。


 見事な舞台だった。登場人物の心理描写、背景となる街の市場や舞踏会場、ジュリエットの部屋の空間の広がりと人間味に満ちた雰囲気の充満、そして何より主要人物の濃密な踊り、どれをとっても本当に良かった。オーケストラの演奏も、一幕の最初こそ不安定だったものの途中から一気に調子を上げて、第2幕以降は別の団体のように生気に満ちた演奏をしていた。(ただし2幕の婚礼のバンダは信じられないくらいボロボロだった。恐らくエキストラを呼んでいたのだろうと思うけど、これだけは余りにもひどすぎた。)
 それだけ良かったから敢えて書く。最後の場面で、「死んだ」ジュリエットを担いでロメオが踊るシーン。ほんの僅かだけど、ロホが膝を自分で曲げているのが分かってしまう動きになっていた。もちろん踊りなのだからジュリエットの方も「死んでいるように見える」ように能動的に動かなければならないのだけれど、それが少しだけ「生きている」ように見えてしまったのが残念だった。2年前に見たコジョカルは、ここで本当に死んで力が一切入っていないように見えた。ロホの踊りも全体の表現としては他の凡百の舞台を遥かに凌ぐ素晴らしいものだったけれど、それだけに、こういうほんの小さな違いが、どうしても大きく感じられてしまう。ものすごく細かい話なのだけれど、ロホの踊りの水準が高いだけに、見る側の印象がぐっと違ってしまうのは避けられない。
 でもそれを除けば、ロホとアコスタの渾身の舞台だったと言っていいだけの素晴らしい水準だったことは間違いない。もちろんエイヴィスとマルティンの熱演も良かったし、コールドを含めた脇役陣全体のレベルも高かった。過去に一度観ているロメオとジュリエットだったけれど、前回よりもはるかに深く感動した。本当にいい舞台だった。
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by voyager2art | 2012-01-11 10:24 | バレエ

なんたって王様!/崔由姫&ポルーニン/くるみ割り人形

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 今シーズン5回目のくるみ割り人形。観過ぎなのは百も承知だけど、好きなのだから仕方ない。何より今日はユフィさんの出番なので、ずっと楽しみにしていた。
 ちなみに僕がくるみ割り人形を初めて観たのは2008年。実はこのときの公演が僕がロイヤルバレエの舞台を観た最初で、その圧倒的な美しさに完全にノックアウトされてしまって、それ以降バレエを観るようになった。最近になって、当時買ったプログラムを改めて開いてみたのだけれど(表紙は吉田都さん!)、そこに挟まっていた配役表を見てちょっとびっくり。このときの主役がユフィさんだった。僕がユフィさんのファンだということはこのブログでもいつも書いているけれど、何のことはない、僕は最初から彼女の踊りに魅せられていたのだった。


Tchaikovsky: The Nutcracker

Choreography: Peter Wright after Lev Ivanov

Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Sabina Westcombe
Hans-Peter/The Nutcracker: James Hay

The Sugar Plum Fairy: Yuhui Choe
The Prince: Sergei Polunin

etc.

Conductor: Barry Wordsworth
BBC Concert Orchestra

7th January, 2012 (Sat) 19:30 -
Royal Opera House, London



 クララ役のSabina Westcombeは今まで聞いたことがない名前で、調べてみるとロイヤルバレエのFirst Artist(コールドの上位ランク、昨シーズンまでの高田茜さんがこのクラスだった)のダンサーだった。とても清楚で素直な印象で、今シーズン観た中では一番クララらしいダンサーだったかもしれない。ただ、パーティーのシーンはそれで良くても、ねずみの王様を倒した後のハンス・ペーターとのパドドゥがちょっと弱かった。ここはチャイコフスキーも渾身の素晴らしい音楽を付けているので、若い二人の情熱と歓喜が溢れんばかりに伝わってくるような熱烈な表現が観たい。その点では、前回のエンマ・マグワイアが本当に素晴らしかった。ここだけでなくて全体的に少し表現が弱いというか、ストレートすぎるのが物足りなかったのと、やや踊りの精度が荒かったのが残念。でも、ハンス・ペーターのジェイムズ・ヘイともどもまだファースト・アーティストなので、こうやって経験を積んでどんどんいいダンサーになってくれると嬉しい。
 ちなみに今日は全体的に第1幕に若手が多く起用されていて、僕の好きなハーレクインとコロンビーネのコミカルな踊りが今ひとつ噛み合ってなかったのもちょっと残念だった。

 休憩後の第2幕はいよいよユフィさん登場。この人の舞台姿はいつ観ても優雅で美しい。実力も他のプリンシパルに引けを取らないし、早くプリンシパルに昇進してほしい、と彼女のファンとしては言いたいところだけど、今日のユフィさんはちょっと彼女のベストと言える出来ではなかったかもしれない。もちろん全てきちんと整っているし、速い回転も見事に魅せていてどこにも破綻はなかったけれど、細部にこだわりすぎて全体がやや損なわれていたような気がする。調子のいい時の彼女が放つ、溢れ出るような美しい輝きも今日は少し足りなかった。ただ、今まで彼女は主役を踊るときに、何度か舞台に出るうちに調子を上げてくることがあったので、あと何度かある出番ではいい踊りを見せてくれるかもしれない。今シーズンのくるみ割り人形のチケットはもう他に買っていないし、残りの回も全て売り切れているので今のところ観る予定はないけれど、リターンチケットが出ていればまた行ってもいいかもしれない。
 そんな第2幕で圧倒的な存在感を見せていたのが、ユフィさんの相手役のポルーニン。もう本当にこの人は、誰よりも軽々と高く跳んで観衆を飽きさせるということがない。あいた口が塞がらないというか、あまりにも見事なジャンプにただただ感心。この役は彼には易しすぎるということなのだろうか。彼は既に凄いダンサーだと思うけど、この先どこまで大物になるのかと、末恐ろしくなってきた。

 その他、第2幕で目を引いたのが花のワルツでバラの精を踊ったエンマ・マグワイア。ここ最近この役を何人かが踊ったのを観た中では出色の出来で、溌剌とした華やかさと艶やかさが素晴らしい。彼女は先日のクララ役といい今日のバラの精といい、ほんとに絶好調で観ていて本当に気持ちがいい。彼女の主役デビューもそう先の話ではないに違いないし、そのときは必ず観に行かなければ。


 あと一つ書いておくとすれば、今日のピットに入ったのがBBCコンサートオーケストラだったということ。彼らの演奏は高田茜さんのデビュー公演でも聴いたけれど、このときは舞台のテンポの変化にオーケストラが全くついていけず、アンサンブルがかなり頻繁にずれてヒヤヒヤした。今日も心配していたけれど、さすがに慣れてきたのか、前よりはずっと安定していて演奏が気になるところはほぼ皆無。もともとコンサートオーケストラなので音もクリアでパワフルだから、うまくはまると非常に華やかに盛り上がる。弦楽器の音程も管楽器のアンサンブルもロイヤルオペラハウスのオーケストラよりずっと精度が高いので、ここ一番の音楽(第1幕のクララとハンス・ペーターのパドドゥなど)ではしっかりと聴かせていてとても良かった。やっぱりバレエも音楽が大事。この点は大いに満足できた公演だった。

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花のワルツの、4人のエスコート。
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スペインの踊り。
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アラビアの踊り。左が蔵健太さん。顔が見えないけど、真ん中が平野亮一さん。
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中国の踊りの皆様。そういえばもうすぐ春節。
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ロシアの踊り。
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バラの精のエンマ・マグワイア。素晴らしかった。
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クララのウェストコムとハンス・ペーターのヘイ。
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ユフィさんとポルーニン。
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by voyager2art | 2012-01-09 08:44 | バレエ

華やかに、華やかに/コジョカル&コボー&マグワイア/くるみ割り人形

 明けましておめでとうございます。多くの人々にとって大変な年となった2011年も終わりました。2012年が皆様にとって良い年となることを心より願っています。

 なお、年末は完全に失速していたこのブログ、2012年も諸々の事情により非常にゆっくりの更新になると思いますが、たまに気が向いたときにでもご訪問頂ければ幸いです。

 僕の2011年は、コジョカル&コボーのくるみ割り人形で締めくくりとなりました。彼女の踊りについては、もういつものとおり。華やかさの極まった舞台姿、緩と急、静と動のコントラストの素晴らしさ、極限まで練り上げられたダイナミックな動きの精度と説得力、どれをとっても文句なし。今まで観てきたくるみ割り人形の中でも間違いなくトップクラスの舞台で、大満足でした。クララを踊ったエンマ・マグワイアも表現力がどんどん深く広く増してきて、若手有望株の筆頭格と言って間違いないでしょう。2012年もロイヤルバレエの皆さんの活躍を期待したいと思います。

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Tchaikovsky: The Nutcracker

Choreography: Peter Wright after Lev Ivanov

Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Emma Maguire
Hans-Peter/The Nutcracker: Alexander Campbell

The Sugar Plum Fairy: Alina Cojocaru
The Prince: Johan Kobborg

etc.

Conductor: Dominic Grier
Orchestra of the Royal Opera House

31st December, 2011 (Sat) 12:30 -
Royal Opera House, London
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by voyager2art | 2012-01-01 07:18 | バレエ

お菓子の国のムッシューGM/ヌニェス & キッシュ & ロイヤルバレエ/くるみ割り人形

 大変ご無沙汰でした。休暇から帰って来たと思う間もなく出張が入って、ようやく今週からロンドンに腰を落ち着けるという感じ。久々の公演は、大好きなくるみ割り人形。もともと今日のチケットは取っていなかったけれど、そして実を言うと結構体力的にも苦しかったのだけれど、「こういうときこそくるみ割り人形を観て元気になろう」と筋の通らない理屈をひねり出してリターンチケットを取った。くるみ割り人形は僕が初めてロイヤルバレエを観たときの演目で、それまでバレエには全く興味がなかった僕にとって、そのときの舞台は信じられないような美しさで僕を圧倒した。もう頭がくらくらするほどその美しさの虜になって、終演後は心がどこかに飛んでしまったように呆然としていた。その後何回もくるみ割り人形の舞台を観たけれど、いつ観ても幸せな気持ちになれる作品で、今シーズンもくるみ割り人形が始まるのを僕は本当に心待ちにしていた。

Tchaikovsky: The Nutcracker

Choreography: Peter Wright after Lev Ivanov

Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Elizabeth Harrod
Hans-Peter/The Nutcracker: Paul Kay

The Sugar Plum Fairy: Marianela Nunez
The Prince: Nehemiah Kish

etc.

Conductor: Dominic Grier
Orchestra of the Royal Opera House

5th December, 2011 (Mon) 19:30 -
Royal Opera House, London


 久しぶりに見て、やっぱり楽しい舞台だなと心の底から思った。筋書きだけ見るとどうということもない他愛のないお話だし、大の大人が真面目に見るものでもなさそうなのだけれど、これが見ているともう楽しくて仕方がない。ただただ豪華な舞台と毒のないストーリー、普通だったら(僕なら)飽きてしまいそうなこの作品を、ここまで魅力的にしているのは、何といってもチャイコフスキーの音楽の魔力だろうと思う。有名な組曲に使われている曲だけでなく、実は全編とても豊かな音楽に満ち溢れていて、要所要所を見事な高揚で盛り立てる。フルレングスのバレエの中で、これだけ隙もなく豊かで密度の高い音楽が使われているのは、僕の乏しい知識の中では他にはマノンやくらい。実際僕はこのくるみ割り人形の音楽が大好きで、全曲版の録音をかなりの頻度で聴いている。

 その素晴らしい音楽に乗って繰り広げられる踊りの豊かさも改めて素晴らしい。今日のクララを踊ったファーストアーティストのエリザベート・ハロド(正確な読み方はよく分からないけど)も可憐で美人で良かったけれど、目を引いたのがくるみ割り人形のポール・カイ(と読むのかな)。びっくりするほど太ももの筋肉が分厚くて、どんなジャンプをしても素晴らしい余裕があって全く崩れない。地面にすっと吸い付くような着地の感触は思わず目を奪われるほど見事で、見ていてとても気持ちがいい。後半のロシアの踊りでは、コサックダンス(みたいなの)を踊る二人の男性ダンサーに混じって彼も一緒に踊っていたけれど、彼の方がよほど上手かった。演技も爽やかですっきりとした存在感があって、僕の中で俄然注目度が上昇。これからは彼も要チェック。

 今回の主役はヌニェスとキッシュ。このコンビは、このブログにはレビューを書かなかったけれど、実は先月マノンを踊るのを観た。ヌニェスも悪くはなかったけれど、意外なことにキッシュが素晴らしい演技を見せていた。今までキッシュにはどこか遠慮しているような印象を持っていたけれど、何かが吹っ切れたように強い表現を表に出していて、炎がぱっと烈しく閃くような鮮烈な印象がとても良かった。あれで一皮むけたのかな、と思っていたけれど、今日はまた大人しいキッシュに戻ってしまっていた。彼の本領はまだまだこんなものではないと僕は思う。
 一方のヌニェスは、もう何も言うことはない。すっと美しく伸びる手足のラインの美しさ、完璧にバランスしてどの瞬間も見事な姿勢、どんなに早く回転してもぶれない動きの安定感とスピード感、決めのポーズの切れ味、どこをとっても完璧に決まっている。

 他には葦笛の踊りで久々に舞台姿を見た高田茜さんも持ち味の愛らしい魅力が一杯だったし、ユフィさんや小林ひかるさんら、ファーストソロイストを豪華に4人も従えたラウラ・モレラの花のワルツの圧倒的な華やかさなど、よくまあこれだけと感心するほど、様々な踊りが様々なメンバーで踊られていく。それがとても華麗でカラフルで楽しいんだけれど、今日の影の主役は、実はドロッセルマイヤーを踊ったガリー・エイヴィスだったのではないかと思う。ドロッセルマイヤーはまさに文字通り最初から最後まで出ずっぱりの役で、エイヴィスは呆れるほど演技がすごい。見ていて痛快なくらいの存在感と進行の上手さで、舞台にぐっと締まった奥行きを与えていた。そして同時に、つるびねったさんの再三のすり込みの影響もあって、彼を見るとどうしてもマノンのムッシューGMを思い出さずにはいられない。それが何とも場違いなようなんだけれど、でもそのギャップが面白くもあって、そこにまたエイヴィスという人の豊かな魅力を感じずにはいられない。

 終演後のカーテンコールに拍手を送りながら、僕は本当に楽しくて幸せな気分だった。このくるみ割り人形はまた何度も観に行くだろうと思う。いやー、楽しかった。

 また今日からぼちぼち更新を再開していきます。また宜しくお願いします。
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by voyager2art | 2011-12-06 08:59 | バレエ

間(ま)/ロホ,カスバートソン他/ロイヤルバレエ トリプルビル

 先日に引き続いてまたトリプルビルに行った。昼間にロイヤルオペラハウスのサイトをのぞいていたら安いリターンチケットが出ていたので衝動買い。ロホのマルグリットをもう一度観たかった。それから何よりも、自分でも驚くほどはまってしまったフォーレのレクイエム。あの崇高な美しさにもう一度酔いたいという思いがあった。



Limen / Marguerite and Armand / Requiem

Barry Wordsworth (Conductor)
Orchestra of the Royal Opera House

17th October, 2011 (Mon), 19:30 -
Royal Opera House, London



Limen

Wayne McGregor (Choreography)

Leanne Benjamin, Yuhui Choe, Olivia Cowley, Melissa Hamilton, Fumi Kaneko, Sarah Lamb, Marianela Nunez, Leticia Stock
Tristan Dyer, Paul Kay, Ryoichi Hirano, Steven McRae, Fernando Montano, Eric Underwood, Edward Watson

Solo Cello: Anssi Karttunen

 僕の課題のマクレガー。さすがに3回目となると、少し分かってきたことがあった。といっても内容や振付けの意図が分かったというのではなくて、僕が彼の何が分からずにいるのかが分かってきただけなのだけど。
 彼の振付けでは、ダンサーたちはひたすら体を動かし続けている。そもそもの体の動かし方自体が、全ての関節を一度に動かさなくては気が済まないのだという印象のものである上に、それがひとときも途切れることなく動き続けていて、そこにはほんの一瞬の間(ま)すら許されないという、妄執じみた厳しさがある。前回も書いた身体性についての感覚の違いに加えて、間(ま)の感覚についても僕はマクレガーと対極にいるのだということに、ようやく今日気付いた。
 このあとの演目を観てはっきりと理解したのだけれど、アシュトンもマクミランも明確に間を取っている場所が随所にあって、それが表現に奥行きとコントラストを与えている(とはいえ、両者の間の取り方もまた全く違っていて、それが非常に興味深かった)。しかしマクレガーでは、執拗に動き続ける執念の力強さはあっても、どこか押し付けがましい一本調子のような気がしてならない。

 日本の伝統芸能の間の取り方は、欧米人には理解しにくいという話をよく聞く。僕は日本の伝統文化には情けないほど疎いのでその真偽の程はよく分からないけれど、欧米人に間が理解できないとは思えない。例えば数学の世界では、インド人によるゼロの発見が、重要な発見の一つとされている。何もないことを表すゼロを積極的に一つの要素として定義することは、ある意味では「東洋的」とされる印象を与えるものなのかもしれない。でも、そのゼロの概念を現代数学の中に洗練された形で定着させたのはヨーロッパ人を中心とする数学者の集団だった。
 もちろん、数学者がゼロを定義したからと言って、その文化が「間」の概念を深く理解するとは限らないけれど、だからと言って人が(意識するしないは別として)間を感じないということがあるのだろうか。

 マクレガーがこの作品を、意図的に間を持たないように振り付けたということは充分にあり得ると思う。というか、恐らく実際にそうなのだろう。踊りという分野で何かをやるときに、間をどう取るか(あるいは間を取るか取らないか)ということを考えないということはまずあり得ないことのように僕には思える。でも、そうだとしたら、それによって彼は何を表現しようとしたのだろうか? あるいは、彼の意図を一旦離れたとして、僕自身がこの踊りから「動き」以外の何を感じ得るのだろうか。
 結局そこのところが、僕にはまだ全然分からない。

 僕は間がないからいけないとは思っていない。ショパンの革命のエチュードを例に挙げるまでもなく、無窮動的な作品はたくさんある。ただ、それをやる意図や効果が、このLimenという作品ではよく分からない。

 まだまだ道のりは長い。



Marguerite and Armand

Frederick Ashton (Choreography)

Tamara Rojo (Marguerite)
Sergei Polunin (Armand)
Christopher Saunders (Armand's father)
Gary Avis (A Duke)
etc.

Robert Clark (Piano)

 ロホのマルグリットは、この演目の初日(昼夜の二公演があり、僕は夜の公演を観た)に続いて二度目。初日は演奏の出来の悪さもあって感心しない舞台だったけれど、今日は圧巻。冒頭で身じろぎもせずに見詰め合うマルグリットとアルマンの間に流れる素晴らしい緊迫感。二人が、お互いを一目見ただけで運命の出会いの直感に打たれたことが手に取るように伝わってくる。そのまま一緒に踊り始めた二人からはきらきらとこぼれるような歓喜が涌き上がり、お互いへの興味と盲目的な希望がその姿から輝き渡る。ストーリーがほとんど同じなのでどうしても比較してしまうけど、ロホの表情を観ていると、マノンよりもずっと若い(というか幼い)少女を演じているように見えた。
 この後の二人の世界はひたすら歓喜と幸福に満ちていて、不治の病に冒された彼女が、その限られた人生の中で最高に価値ある輝かしいものを手に入れた喜びが爆発している。ロホの踊りの強い色彩も印象的だったけど、一見無表情のポルーニンのジャンプの表現力の凄さも驚異的だった。

 この後の、運命の暗転に襲われたマルグリットの表現も素晴らしく深みのあるものだった。残酷な宣告にも気丈に身を支えつつ、しかしどうしても心の乱れに負けてしまうマルグリットの脆いプライドと深い悲しみ。彼女にとってアルマンを失うことは単に一つの不幸というだけではなくて、もともと病のせいで短い時間しか残されていないという宿命の上に、更に重なってくるもう一つの打撃だったということが観ているこちらにまっすぐに伝わってきた。

 そして圧巻は最後。死の床に伏しているマルグリットのもとにようやくやってきたアルマン。その腕の中に飛び込むマルグリットからは、途轍もない強さで彼への愛情が迸り出てきた。死を目の前にした人間の、全身全霊を懸けた壮絶な最後の煌めきで、そこから最期の瞬間に至るまでの時間の無限の深さは、ロホの表現力の最上のものがあったと思う。しびれた。

 こういう心理の深みの表現では、やはりロホは凄いとしか言いようがない。他の誰よりも強烈に、明確なコントラストで心理の振幅を描き切ってしまう。素晴らしかった。



Requiem

Kenneth Macmillan

Lauren Cuthbertson
Federico Bonelli
Nehemiah Kish
Melissa Hamilton
Steven McRae
Yuhui Choe
Hikaru Kobayashi
etc.

Anna Devin (Soprano)
Daniel Grice (Baritone)
Royal Opera Chorus


 レクイエムはダブルキャストのうち、初めて観る方の組。またあの神秘の美の世界に浸ろうと思っていたのに、残念ながらこちらのキャストは、ベンジャミン・アコスタ・ヌニェスの組の素晴らしさには及ばなかった。アコスタと同じ役を演じたボネッリはよかったと思う。もちろんアコスタとは雰囲気の違いはあるけれど、透徹した美しさを充分に演じていた。問題はカスバートソンとキッシュのデュオで、振付けをこなすのに精一杯で(相当難しい振付けだとは思うけれど)表現するというところまで行っていなかったと思う。また、カスバートソンはソロでも目を引くところがあまりなかったように思う。ベンジャミンが持っていた極めつけに厳しい雰囲気がないので、踊りが緩くて音楽に対して上滑りするような軽さが感じられた。カスバートソンは白鳥の湖を後半だけ観たときにも、表現に深みが感じられなかったのが気になったことがあって、僕は未だに彼女がどんな役に向いているのかよく分からない。
 今日、ヌニェスと同じ役を踊ったのはメリッサ・ハミルトン。ヌニェスの、およそ完璧という言葉をそのまま体現したような、圧倒的で明確かつ硬質に抜け切った美しさには及ばなかったけれど、僕はカスバートソンよりもハミルトンの方がこの演目をより良く演じていたと思う。すくなくとも、ひたむきに挑戦している姿はとても好感の持てるものだった。
 それからもう一人、目立つ場面は多くはなかったけれど、今日の舞台を支えていたのがスティーブン・マクレー。彼は技術はもとより、どんな役でもそつなくこなすという以上の表現を見せてくれる。ポルーニンと並んで、本当に凄いダンサーだと思う。

 それにしてもこの演目を今日のキャストで観て、改めてベンジャミンがどれほど凄かったかを思い知った。彼女は今でも素晴らしい踊りを見せているとは言え、さすがに年齢を考えると、この先現役を続けられる年数もそれほど長くはないだろう。彼女が引退するまでに、もう一度この演目を彼女が踊るのを観ることができるのだろうか。是非ともこれを、もう一度踊ってほしい。
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by voyager2art | 2011-10-18 09:07 | バレエ

肉体と音楽と美/ヤノウスキー他/ロイヤルバレエ トリプルビル

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 コンサートが終わっても明るかったロンドンの夏も今は昔。最近は開演前に日が沈む。月末にサマータイムが終わったら、しばらくは暗い冬を我慢する日々が始まる。

 今日は先日ヤノウスキーがリハーサルで踊るのを観たマルグリットとアルマンドを含むトリプルビル。振付けは、マクレガー、アシュトン、マクミランと、歴代のロイヤルバレエのレジデントコレオグラファーによる演目。
 実は先週、この演目の初日でロホが踊るのも観たけれど、随分印象が違った。その違いも含めて、色々と。


Limen / Marguerite and Armand / Requiem

Barry Wordsworth (Conductor)
Orchestra of the Royal Opera House

14th October, 2011 (Fri), 19:30 -
Royal Opera House, London

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Limen
Leanne Benjamin, Yuhui Choe, Olivia Cowley, Melissa Hamilton, Fumi Kaneko, Sarah Lamb, Marianela Nunez, Leticia Stock
Tristan Dyer, Paul Kay, Ryoichi Hirano, Steven McRae, Fernando Montano, Eric Underwood, Edward Watson

Solo Cello: Anssi Karttunen


 マクレガーの演出の舞台を観るのは久しぶりで、前回観たLive Fire Excerciseが、恐らく僕が最初に観たマクレガーの演目。前回も思ったけれど、彼の振付けは純身体的・肉体的な印象の力強い動きが多く、一方で直接的な感情表現はない(ように僕には見える)。
 前回はそれでも彼の作る動きが目新しくて面白かったけれど、今回は全くツボがつかめないままだった。男性二人と女性一人の三角関係のようなやりとりもあったけど、脈絡が把握できず、結局よく分からなかった。バレエを観るときに僕自身がまだまだ言葉に頼り過ぎているということか。修行に励みます。

 音楽はフィンランドのカイヤ・サーリアホという人のチェロ協奏曲。微分音(半音より狭い音程間隔)などを使ってはいるものの、標準的な編成のオーケストラを使っていることもあり、最近のスタイルの現代音楽の中でも聴きやすい部類の音楽だろうと思う。武満徹を思わせる響きも頻繁に現れる。
 僕は現代音楽を優先的に聴く人間ではないけれど、ロンドンにいると現代音楽を聴く機会は多い。おかげでそれなりに耳も慣れてきた。その上で言うと、今日のサーリアホの音楽を聴いていると、例えばブーレーズですら、やや昔の音楽という印象を覚えるし、シェーンベルクに至ってはもはやマーラーの側の音楽家のように響く。スタイルの変化は休むことなく続いていて、いわゆる現代音楽も手法を洗練させて、随分こなれてきているという感じがする。



Marguerite and Armand

Zenaida Yanowsky (Marguerite)
Federico Bonelli (Armand)
Christopher Saunders (Armand's father)
Gary Avis (A Duke)
etc.


 アシュトンがリストのピアノソナタに椿姫の物語を振付けた作品。これを初日にロホの舞台で観たときは、かなり失望した。ロホが悪いというのではない。実を言うと初日の(夜の公演の)ロホが絶好調でなかったことは確かで、随所に強烈な表現を見せつつも、全体のまとまりがややちぐはぐな印象があった。ただ、それを差し引いても初日の一番の問題点は演奏。ピアノソナタの譜面をそのまま残して管弦楽を追加したような編曲だったけれど、まずピアノが冴えない。技術的に難しい音楽であることは分かっているのだけれど、それにしても難所にさしかかるとどんどん音楽が貧相になってしまうのが残念だった。そしてそれに輪をかけてひどかったのがオーケストラ。全く練習していないのが明らかに分かる状態で、ピアノとはリズムも表現も合わず、ホルンもポロポロ音をこぼしていた。だからここ一番の盛り上がりでは気持ち良さそうに演奏してロホの演技を支えているのに、各部のつながりを欠いているので、舞台上のストーリーもどこか早回しで椿姫を見ているだけのような、集中力の薄いものになってしまっていたと思う。

 この印象が非常に強かったので、今日のヤノウスキーはどうだかと心配していたのだけれど、これが予想以上に良かった。彼女の踊りが素晴らしいのはリハーサルを見たときに既に予想していたことだったけれど、演奏の方もだいぶ奏者が慣れてきたのか、ピアノとオーケストラがかなり合うようになってきた。ピアノの表現自体も随分よくて、今日はストレスなし。そうなると踊りにぐっと集中できて、ヤノウスキー演じるマルグリットの切実な心情が極めて明瞭に伝わってくる。ロホの舞台で感じた早回しの印象もなく、密度の高い素晴らしい舞台だった。この演目は、あと2回ロホが踊る。演奏の出来がいいときの彼女の踊りを観たい。




Requiem

Leanne Benjamin
Carlos Acosta
Rupert Pennefather
Marianela Nunez
Yuhui Choe
Hikaru Kobayashi
etc.

Madeleine Pierard (Soprano)
Zhengzhong Zhou (Baritone)
Royal Opera Chorus


 マクミランがフォーレのレクイエムに踊りを付けた作品だけど、その振付け自体が驚くほど大胆。この音楽からどうしてこの動きを思いつくのか、というくらい音楽と動きが異質。白を基調としたレオタードのダンサーばかりの中に、一人原始人のように半裸のアコスタがいる。そのダンサーたちの動きは、敬虔で静謐な音楽とは動きのタイミング以外では何のつながりもないような、無機的にすら見えるもので、あるいは別の星の踊りなのかというくらいだった。
 ところがこの二つを組合せると、それがなぜか美しい。ダンサーたちの体の動きと音楽の音の動きは合っているので、見ているとだんだん催眠術にでも掛かったようにこの独特の世界に引き込まれる。僕には本当に新鮮な体験で、演目が進むに連れて、溜め息しかでないような美しい世界に圧倒された。
 ダンサー陣では、何といってもリャーン・ベンジャミンが素晴らしかった。厳しい真面目さのある彼女の踊りはレクイエムの純粋な音楽に完璧に合う。純化された穏やかで自由な精神の世界を自在に舞う姿は一つの究極と言ってもいいのではないかというほど素晴らしかった。「主役(?)」のアコスタももちろんうまい。ほかの多数のダンサーと同じ動きを見せるところなどでも、彼の動きには他の人にはない豊かな表情に満ちていて、「音楽的」とも言うべきニュアンスが漂う。普段見慣れた彼の演技からするとちょっと異質な感じもあったけれど、彼の個性が目立ち過ぎない形でうまく作品に収まっていたと思う。あとはヌニェスの美しい動きのコントロールもいつもどおり冴え渡って、ベンジャミンと美しい対比を形作っていた。

 それにしてもフォーレの音楽の素晴らしいこと。先日のジュエルズでも思ったけど、僕は今までフォーレの音楽をほとんど聴いておらず、本当にもったいないことをしていた。そして、極めて興味深い切り口でその音楽と対等に渡り合ったマクミランの振付け。動きに「彼の」独自の語り口があり、春の祭典にも通じるような動きそのものの生命感や美しさが満ちていた。僕は日本人なので、日本に伝統的に根付いた「肉体は穢れで、精神を身体より上位に置く」という仏教的な考え方から、深いところでなかなか抜けられない。だからヨーロッパ的な、身体やその動きそのものの比重が高い振付けは苦手なのかもしれない。ところが、奇妙なことにマクミランの振付けの体の動かし方の面白さは、僕には抵抗なく入ってくる。僕がマクレガーを理解する鍵はここにあるのかもしれない。マクミランの振付けは、これからもう少し注意を払って観てみることにしよう。
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by voyager2art | 2011-10-16 02:00 | バレエ

一皮むけた?/マルケス&ガレアッツィ&崔由姫&ヌニェス&・・・/ロイヤルバレエ Jewels

 またロイヤルバレエへJewelsを観に行った。前回のオールスターキャストに比べるとちょっと地味なようにも見える今回のキャスト。でも実際には前回に勝るとも劣らない、素晴らしい舞台が待っていた。

Jewels

Choreography: George Balanchine
Set Designs: Jean-Marc Puissant
Costume Designs: Barbara Karinska

Conductor Valeriy Ovsyanikov
Orchestra of the Royal Opera House

30th September, 2011 (Fri) 19:30 -
Royal Opera House



Emeralds
Music: Gabriel Fauré

Roberta Marquez, Valeri Hristov
Mara Galeazzi, Bennet Gartside
etc.

 幕が開くと中央にマルケス。最近はロホとコジョカルを集中的に観ているので、マルケスの舞台を観る頻度はだいぶ減ったけど、バレエを見始めたばかりの頃は、彼女の華と愛嬌のある踊りが好きでよく観に行っていたのをふと思い出した。それだけ彼女は自分の雰囲気を確立しているダンサーだし、小柄だけど素敵な存在感がある。また彼女の舞台ももっと観ようと、舞台上で踊り始めた彼女を観ながら考えていた。
 マルケスの踊りには相変わらず愛嬌のある美しさがあって、前回のロホとは全く対照的。ロホの踊りが、エメラルドそのものの深い色合い(と言いつつ、僕はエメラルドの実物を見たことがないのだけど)の微妙な移ろいをそのまま形にしたようなものだったとすると、マルケスの踊りには、そのエメラルドにまつわる物語の登場人物の幻を舞台に投影しているような、人の息づかいが聞こえてくる雰囲気がある。とはいえそれはあくまでも遠い昔の逸話の幻影であって、悲しい物語の束の間の当事者たちが、時間の流れとともに過去のものと消えていくような、透明ではかない美しさに満ちていた。

 この舞台でマルケスとともにソロを務めたのがマーラ・ガレアッツィ。僕は彼女が踊るのを今までほとんど観たことがなくて、あまりはっきりとした印象を持っていなかったけれど、今日の舞台に現れた彼女の踊りには釘付けになった。ロイヤルバレエのダンサーの中では彼女は比較的背の高い方だと思うのだけれど、その体がすっと気高く伸びて、立ち姿が驚くほど優雅で美しい。美しいのはもちろん立ち姿だけではなく踊りもそうで、穏やかで気品に満ちていて、派手ではないけれど豊かな表情が、泉の水のようにこんこんと絶えることなく涌き出し続ける。こんなに美しい踊りを踊る人だったのかと驚いてしまって、衝撃を受けたと言ってもいいくらいに、本当に深く心を揺り動かされた。
 フォーレのゆるやかで美しい音楽に乗って、マルケスとガレアッツィの二人が異なる個性で舞台を豊かに満たし切った、素敵なひとときだった。



Rubies
Music: Igor Stravinsky

Yuhui Choe, Ricardo Cervera
Laura McCulloch
etc.


 続いてのルビーは、何といってもユフィさんがお目当て。前回ヤノウスキーが踊った役は、ソロイストのLaura McCulloch(何と読むのか分からない)が踊る。このMcCulloch、体格がヤノウスキーほどではないとしてもかなり大柄で、やや重量感を感じる見た目。踊りの方も貫禄充分かと思いきや、どうも動きがちぐはぐでぱっとしない。一つ一つの振付けはもちろんちゃんと踊れているんだけれど、それがつながったときにスムーズに流れていかない。ヤノウスキーと比べるのも酷な話だとは思うけれど、あまり感心はしなかった。
 一方で上手さが際立っていたのがユフィさん。前回見たときにラムが踊っていた役で、ラムもこういう役はよく合うなと思っていたけれど、この役はユフィさんが踊ると全く別物。楽しくて美しくて茶目っ気があって、きらきら輝く魅力に満ちている。いつも書いている通り僕はユフィさんのファンだけれど、正直彼女がこれだけ吹っ切れた踊りを見せてくれるとは思っていなかった。彼女は美しい踊りを美しく踊るのは本当に上手いけれど、こういう個性的な役をやるのは苦手なのだろうとずっと思っていたので、今日の彼女の踊りにはびっくり。しかも単に楽しい踊りを見せるというだけではなくて、今までの彼女には感じなかったような芯の強さも感じた。
 前回のダイアモンドでの浮世離れした美しさといい、今日の予想外のキャラクターの強さといい、彼女は今までに比べて大きく一皮むけて、一つ上の水準に達したのではないかという気がする。カーテンコールでもユフィさんには会場から盛んにブラボーが飛んでいたので、これは僕ばかりの偏った感想ではないに違いない。案外シーズン途中にプリンシパルに昇進なんてことがないだろうか、とふと考えた。今日のユフィさんの踊りを観る限り、それほど突飛な考えではないと思うのだけれど。




Diamonds
Music: Pyotr Il'yich Tchaikovsky

Marianela Nunez, Thiago Soares
Melissa Hamilton, Hikaru Kobayashi, Emma Maguire, Ryoichi Hirano etc.

 最後のダイアモンドはヌニェスとソアレス。コジョカルが可憐な王女様のような雰囲気だとすると、ヌニェスには女王の威厳と貫禄がある。技術的にも完璧で、動きは一瞬たりとも滞ることなく豊かに流れ続けて、明瞭で芯の通った美しい表現が会場を覆い尽くす。正直に言うと、僕は彼女の踊りはいつもすごいと思う割に、彼女の舞台を観たいと強く思うことがない。それは恐らく、彼女の踊りにはいつも圧倒されるのであって、惹き付けられるというのではないからだろうと思う。今日の彼女の踊りもまさにその典型で、もう文句の付けようのない素晴らしい踊りに圧倒されて、どこか窮屈な思いをしながらも(彼女の踊りが窮屈というのではなくて、僕が例えば身分の高い人の前に出たときに感じるであろう窮屈さのこと)、結局その美しさに屈服するという感じだった。これは決してけなしているのではない。それだけ彼女の踊りと表現が完璧だということで、彼女はいま、どんな役でも踊れて踊れて仕方がないのだろう。これは、間違いなく驚異的なことだと思う。

 準主役級には、小林ひかるさんの他、メリッサ・ハミルトンとエンマ・マグワイアが踊った。ハミルトンとマグワイアは、どちらも将来有望な若手の筆頭格だと思うけど、二人とも思い切りのいい吹っ切れた踊りが持ち味なので、今日のダイアモンドのように古典的なスタイルの演目では、ややその持ち味が削がれてしまうように感じた。もちろん上手いんだけど、クラシカルな振付けに萎縮したのか、持ち前の思い切りの良さが見られなかった気がする。
 この役で目立って上手かったのが小林ひかるさんで、さすがの貫禄というか、同じ振付けでもぐっと自由で深みのある表現の余裕を見せていた。実際彼女の今日の踊りは本当に素晴らしくて、今まで観た彼女の踊りの中でも一番良かったと思う。今シーズンのロイヤルバレエは、ハミルトンや高田茜さんといった若手が注目株だと思っていたけれど、ユフィさんや小林ひかるさんといった本命候補も絶好調で、俄然面白くなってきた。

 結局今日は、上位陣が素晴らしい踊りを見せてくれて、予想をいい方に裏切る密度の高い素敵な舞台だった。いやー、大満足。
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by voyager2art | 2011-10-01 08:51 | バレエ

バレエの至福/ロイヤルバレエ リハーサル

 最近ちょっと体調を崩してしまい、楽しみにしていたバレエとコンサートに行きそびれるくらい調子が悪かった。やっと元気になってきたので、久しぶりに何かないかなとしらべてみるけどパッとしたコンサートがない。つまらないなーと思いながらロイヤルオペラハウスのサイトを見ていると、ふっふっふ、あるじゃないですか。ロイヤルバレエのリハーサルに空席が一つ、お宝チケットを発見。このチケットをリターンしてくれた神様のような人に心から感謝した。いや、相手が悪魔でも、芸術のためなら僕は魂を平気で売り飛ばしたに違いない。ファウストな僕。

 ロイヤルバレエのリハーサルはとても面白いんだけど、誰が何の演目を練習するのか事前に公表されず、当日会場に行ってみないと分からない。だからそのときに渡されるハンドアウトを見る瞬間というのはとてもワクワクするのだけれど、今日ばかりは本当に驚いた。演目は「マルグリットとアルマン」で、踊るのが何とゼナイダ・ヤノウスキー。やったー!!!!! ラッキー!!!!!!!!!
 いやー、ほんと魂を売った甲斐があった(売ってないけど)。

 ワクワク感を募らせながらリハーサルの開始を待つ。ちなみに踊る相手はフェデリコ・ボネッリで、指導はジョン・コープ。ピアノは本番でも演奏するロバート・クラーク。

Insights: The Royal Ballet in Rehearsal

Marguerite and Armand

Jonathan Cope (Ballet master)
Federico Bonelli (Armand)
Zenaida Yanowsky (Marguerite)
Robert Clark (Piano)

27th September, 2011 (Tue) 19:30 -
Linbury Studio Theatre, ROH


 いざリハーサルが始まると、もうヤノウスキーの踊りに目が釘付け。華麗で美しくかつ悲しく、しかもまるでオペラの歌詞を追っているかのように、手に取るように椿姫の感情や思考が伝わってくる。本当はたくさん感想をここに書き付けたいんだけれど、今はぐっと抑えて詳細は2週間後の本番を観たときに書くことにする。でも、今日はまだリハーサルだというのに彼女の踊りに本当に心を動かされ、思わず涙が出そうになった。本当にすごかった。

 ボネッリも豊かな表現力でヤノウスキーと共に積極的に表現を作り上げていた。コープが、ボネッリは足の大手術から復帰したばかりなんだと言うまで、そんなことに全く気が付かないほどしっかりした踊りで、こちらも本番が楽しみ。そしてそのコープも、「この場面はまだ二人は恋人になってないから、表現を急がないで」とか「(マルグリットが)死ぬ前に記憶に刻み付けたいのはアルマンの表情だから、相手の顔を良く見て」など、イメージを的確な言葉で明確に指示していく。特に面白かったのは、アシュトンが1960年代に初めてロンドンで開催された歌舞伎公演を観たときの逸話で、アシュトンは歌舞伎の表現の中で、ほんのかすかな動きが最大限の表現をもたらすというところに感銘を受けたのだとか。それを例に引きながら、「ここは繊細な動きを積み重ねて」と指示するので、聞いていて説得力がある。
 彼が踊ってみせるお手本も素晴らしくて、あっという間に時間が過ぎていった。


 ちなみに僕はこの演目を観たことがなく、以前このブログで採り上げたロホのインタビュー記事から、辛うじてこれが「椿姫」の物語だということくらいしか知らなかった。だから最初のアナウンスで、これがリストのピアノソナタに振り付けられていると聞いたときはとても意外だった。ところがいざ始まってみると、音楽が驚くほど完璧にこのストーリーにはまる。バレエを観ていて常々思っていることだけれど、素晴らしい音楽がバレエをもり立てるのと同じくらい、素晴らしい踊りは音楽を豊かにする。もちろんその逆もあって、音楽あるいは踊りがつまらないと一方だけ良くても盛り上がらないのだけれど、今日のリハーサルほど、リストのこのソナタが美しく豊かに聴こえたことは今までなかった。
 この曲とこの物語を結びつけた驚くべきアイデアに心から感心するとともに、この音楽について今まで偏狭な見方しかできていなかった僕自身に嫌気がさす思いもした。こういう柔軟で天才的な着想こそが芸術の真骨頂なのだと強く思う。

 最後の質疑応答では、ヤノウスキーの話が印象的だった。曰く、この作品ではほんの2秒ほどの動きが1ヶ月分の時間を表すこともあり、その時間の経過の表現をうまくつなげていくのが難しいと。
 確かにこの30分そこそこの音楽で椿姫のストーリーを詰め込むのは、ほとんど不可能なように思える。でも、今日のリハーサルを観ていても、無理に話を詰め込んだという印象は全く持たなかった。もちろん全部通して観たのではなくて、断片的にしか観ていないので、本番でどういう感想を持つかまだ分からないけれど、これはマノン並みに強烈な印象を受ける演目になるのではないかという気がしてならない。本番まであと二週間、楽しみがまた一つ増えた。
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by voyager2art | 2011-09-28 06:39 | バレエ


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