カテゴリ:旅行記( 29 )

速報・ローマ

 ローマに来ました。今日の夕方に着いたばかりなのでまだ観光はしてないけど、この街はすごい! 女の人がきれい〜!! 地元の人が集まるレストランで食事をしていても、美人が多くて目があと4つか5つくらいほしくなる。ああ、ローマ人に生まれたかった・・・
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by voyager2art | 2011-05-30 05:59 | 旅行記

バース訪問

 チッペナムで泊まったところは典型的なイギリスのB&B。朝食は、ご覧の通りのフルイングリッシュブレックファースト。イギリス料理には厳しい意見を持った僕だけれど、ここの朝食はきちんと作ってあってなかなか良かった。
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 朝食を終えるとB&Bをチェックアウトし、厚く垂れ込めた曇り空のもとバース(Bath)の街へ移動。チッペナムからは列車でほんの15分。ここは言わずもがな、ローマ時代(紀元前1世紀!)の大浴場Roman Bathのあるところ。さっそく大浴場を見学。ときおり雲の切れ目から日が射すととてもきれい。
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 僕はヨーロッパに住んでいながら、ギリシャやローマの歴史を全く知らない。たまにこういうところに来ると、ちゃんと歴史を勉強しなければ、と思う。思うだけで実際には勉強しないのが僕の悪いところなんだけど。

 バースの街も少し歩いてみた。独特の懐の深さがあって、イギリスの地方都市の雰囲気のいいところが楽しめる街だった。

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by voyager2art | 2011-05-24 05:27 | 旅行記

ツアコンな日々(その3)/コッツウォルズ

 週末を使ってコッツウォルズに来た。一泊だけの旅程で、今日はチッペナム(Chippenham)を拠点にカスルクーム(Castle Combe)へ。

 朝ロンドンを出発したときには快晴だった空が、列車でチッペナムへ向かううちにどんどん曇ってくる。チッペナムに着くと、どんよりと憂鬱な曇り空になってしまった。
 チッペナム自体は、コッツウォルズのイメージに比べるとかなり大きく賑やかな街。いかにもという場所もあるにはあるけれど、メインストリートには露店も建ち並び、雰囲気は以前行ったカンタベリーととても良く似ている。
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 街外れにはちょっとした公園もあって、こんな天気の日でもここに憩う人たちがいた。川には白鳥や鴨が泳いでいる。以前イギリス人の同僚から、イギリスにいる白鳥はすべて女王が所有するものだと聞いたことがある。どこまで本当なのかはよく知らない。
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 このチッペナムで、曇り空の余りの重さにだいぶ気分が消極的になっていたけれど、とりあえずは初志貫徹と、バスに乗って20分ほどのところにあるカスルクームの村へ。ここはとても古い街並が非常によい状態で保存されているとかで、旅行者にも人気のある場所。着いてなるほど。ここはきれい。あんなに曇っていた空も、カスルクームに着いたらなぜか快晴。こんなに日頃の行いの悪い僕なのに、ほんとにすみません。
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 素敵な雰囲気のティールーム。土曜日だからか土産物の販売のみで、お茶の方は休業。クリームティーを楽しみにしていたのに、痛恨・・・
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 村の古い郵便局跡。ポストには「現在は使われていません」の注意書き。
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 村の教会にて。
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 チッペナムとこのカスルクームを結ぶバスは2時間に一度しか来ない。先日のチラム(Chilham)も相当小さな集落だったけど、このカスルクームはさらにまだ小さく、200メートルほどの道の両側に家が並んでいるだけで、それでおしまい。2時間もあれば十二分にこの村を楽しめる。観光客が多いのでチラムのように静寂に呑まれるようなことはなかったけれど、ゆったりとした時間の流れは心地良かった。
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by voyager2art | 2011-05-23 02:43 | 旅行記

ノルウェー/ベルゲンでのんびり

 今回の旅の最終日。ここ二日間きれいに晴れていたお天気も今日は曇りがち。さすがに二日間動き回って疲れたので、午前中はチェックアウトまでホテルでのんびり過ごし、昼からまたふらりと街に出かけた。といっても積極的に街歩きをやる気もなくて、とりあえず帰るときの空港バスの乗り場だけを確認したら、そのすぐ近くにあるベルゲンの鉄道駅に向かった。
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 僕は鉄道ファンではないけれど鉄道を使った旅行は大好き。だから、旅の思い出と強く結びついた鉄道駅は多い。一番記憶に残っているのは何といっても一番よく利用したバンコクのホアランポーン駅で、タイ人客と外国人旅行者でごったがえしている中で屋台料理を食べながら、次の旅のことを考えるのが好きだった。そのバンコクからの国際列車が通る国境駅のパダン・ブサールは、空気の匂いが明らかにタイとは異なっていて、自分がマレーシアに入ることを実感できる場所だったし、他にも隣のバスターミナルの方が鉄道駅より大きいマレーシアのバタワース駅(タイからの直通列車の終着点)、インド人に騙されないように常に臨戦態勢だったインドのニューデリー駅など、今でもすぐに風景を思い出せる駅がたくさんある。
 駅との相性みたいなものもあって、すぐに気に入る駅もあれば、どうにも落ち着かない駅というのもある。ベルゲンの駅は最初に来たときからすぐに好きになった。静かで雰囲気が落ち着いていて、ただベンチに座っているだけで居心地がいい。
 今日もここにぼーっと座って、とりとめもなくいろんなことを考えていた。

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 駅でしばらく過ごしてからその場を離れた。ふらふらと街を歩きながら、今度はケーブルカー乗り場に向かう。
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 今日もまた山の上の展望台に行った。ここも今回の旅のお気に入りの場所。
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 二日前に来たときにはTシャツ一枚でも平気だったのに、今日は薄手のセーターにジャケットまで着ないと寒い。でも今日は平日なので人も少なく、ここでも静かな時間を楽しむ。時折薄日が射すなか、ベルゲンの港をずっと眺めていると、驚くほど頻繁に大小の船が出入りしているのに気付く。船の形や種類、乗っている人は違っても、歴史上ここにはずっとこうして数えきれないほどの船が行ったり来たりしてきたに違いない。
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 ベルゲンは素敵な街だった。ここにはまた来る気がする。
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by voyager2art | 2011-05-03 08:06 | 旅行記

ノルウェー/フィヨルドツアー!

 今回のノルウェー旅行の目的は、何といってもフィヨルドツアー。雄大な風景が大好きな僕にとって、フィヨルドツアーは常に旅行計画の上位に顔を連ねる常連プランだったけれど、イギリス滞在3年にしてようやく実行。
 なぜこんなに遅くなったかというと、実はフィヨルドは一度見たことがあったから。僕の2回目の海外旅行はスウェーデンで、そのときにストックホルムからずっと北に延びる鉄道で、最後はノルウェーのナルヴィクという街に入った。この鉄道、オーフォート線といって、世界最北の鉄道として知られているのだけれど、このノルウェー側の最後の1時間程は、ひたすらフィヨルドの壁面を走り続けるという、鉄道ファンならずとも大いに楽しめる路線なのだ。

 でも今回行くのは、ノルウェー第二の規模を誇るハルダンガーフィヨルド。ナルヴィクの小さな(といっても巨大だけど)フィヨルドよりもずいぶん大きい。自然の景色は天候が命。晴れてくれ〜と心から祈りながら今日の日を待った。
 そして今日。朝起きると、ふっふっふ、快晴じゃないですか! 僕は相当な晴れ男なんだけど、今日ばかりは自分の実力(?)に自分でも驚いた。

 ホテルで朝食を摂ったら、早速鉄道駅へ向かった。
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 列車は既にホームに到着していて、水と軽い食べ物を買ったらすぐに列車に乗り込んだ。今回参加したフィヨルドツアーは、ツアーとは言っても公共の鉄道・バス・フェリーの切符をまとめて手配してもらうだけのもので、添乗員などは付かない。気まぐれな僕にはその方が楽ちん。
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 今年このツアーが始まるのは実は今日、5月1日からで、イギリスのバンクホリデーと重なったこともあってか、電車は満員になった。ただしお客さんの大半はノルウェー最大のソグネフィヨルドに行くツアーだったようで、ハルダンガーフィヨルド組は少数派。僕はソグネフィヨルドにはまた時間がゆっくり取れるときに行きたいと思って今回はパスした。

 列車は1時間ほどで目的地のVoss(ヴォス)という街に到着。ここでバスに乗り換え。
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 バスで次の目的地のUlvik(ウルヴィク)に向かう途中に滝があった。水しぶきに虹が輝く。
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 景色のいい道を走り続けてUlvikに着くと、今度はボートを待つ。5分ほどでボートが来た。
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 このボートに乗り込んで、いざ出発!
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 あまりに天気がいいので、どこか現実離れしたような明るさの中に景色が浮き上がってくる。
 あとで聞くと、ここ3週間ほどはずっと雨と霧だったのが、昨日から急に晴れ上がったらしい。普通は4〜5月は天候が安定しないらしく、この好天はかなりの幸運だったようだ。さすが晴れ男の僕。
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 途中、エイトフィヨルドというところに3時間立ち寄り、バスツアーで山の上の滝を見に行った。山の上はまだ冬!
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 このあとも再びボートに乗って3時間。ずっと飽かずに景色を眺めていた。
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by voyager2art | 2011-05-02 06:21 | 旅行記

ノルウェー/ベルゲンの街(その2)

 部屋に荷物を置いてお茶を飲んだら、またすぐに街に出た。こんなに天気がいいのだから、街歩きをしないともったいない!
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 少しふらふらと歩いたあとは、フィッシュマーケット近くのケーブルカー乗り場から山上の展望台へと向かった。展望台からはベルゲンの街と海が見下ろせて、ほんとにきれい。
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 これだけすっきり晴れると本当に気分がいい。ここへ来ていた人たちも、のんびりとこの場所を楽しんでいた。
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 しばらく展望台からの眺めを楽しんだら、またベルゲンの街歩き。
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 心地良く歩き疲れたので、ここで街歩きを切り上げてホテルに戻ることにした。
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by voyager2art | 2011-05-01 06:36 | 旅行記

ノルウェー/ベルゲンの街(その1)

 全然予定を立てていなかったこの4連休。ふとどこかに行きたくなって行き先を調べ始めたけれど、スペインやポルトガルなど、行ってみたいと思っているところはどこも飛行機代が高い。みんな考えることは同じなんだなと思ったところで、ふと北へ行ってみたらどうだろうと思いついて調べ始めると、これが大当たり。ベルゲンやオスロは、ロイヤルウェディングの日を外して土曜日出発にすれば安いことが判明。ベルゲンは僕の大好きな作曲家のグリーグの故郷。よし、ベルゲンに行こう!と決めた。

 今日(土曜日)の早朝に家を出て、いよいよ出発。2時間のフライトの大半を寝ていたけど、ふと眼を覚ますと窓の外に雪を冠った山々が見えた。おっ、スカンジナビアだ。平坦なイギリスと違って土地の起伏が激しく、半島と地続きなのか島なのかすら判然としないような、陸と海が複雑に入り組んだ地形が広がっている。その地面には、一斉に緑が芽を吹いているのがはっきり分かる。北欧の春。
 天候がとても良く、飛行機が高度を下げるにつれて、土地の凹凸が更に明瞭に見えてくる。あちこちの小さな湾の浅瀬が深くて美しい緑色に輝いているのは、海が綺麗な証拠。雪山と緑と美しい海。まるで一年の季節を全部いっしょに景色の中に収めたような、ダイナミックな風景。これだけで既にノルウェーに来た甲斐があったと旅の幸福感に浸る。

 ベルゲンの空港から街までは空港バスで30分ほど。ホテルに着いたのが少し早かったので、まだ部屋の掃除中だった。お腹も空いていたので、荷物を置いて街へ出た。
 今日はほんとに天気がよくて、しかも何かのフェスティバルをやっているらしい。街の中心の広場では地元の子どもたちがダンスをしていたり、歴史的な建物が建ち並ぶ通りではパレードがあったり。
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 このあたりにはフィッシュマーケットもあり、ベルゲンで一番賑わっている場所。
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 フィッシュマーケットでスカンピ(手長エビ)を頼んでお昼ご飯。食べるのに夢中で写真を撮るのを忘れた。
 近くのセブンイレブンにはロイヤルウェディングの写真を載せた新聞もあった。
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 今回のベルゲン訪問の最大の目的は、明日に予定しているフィヨルド日帰りツアー。予約していた切符を受け取りに、鉄道駅に行った。プラットフォームが4つくらいしかない、小さくて可愛らしい駅だった。ちょうど列車が出払っている時間で、静寂の中にひそやかに佇んでいた。
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 ここで一度ホテルに戻ることにした。
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by voyager2art | 2011-05-01 06:16 | 旅行記

チラム

 チラム(Chilham)はカンタベリーからバスで30分ほどの場所にある。ここはライ(Rye)のように有名な、いわゆる観光地ではないようで、バスに乗ったお客さんの数も少なく、その人たちもほとんど途中で降りていった。チラムに着いたときには僕の他にはおばあさんが一人だけ。
 さて、その到着したチラム村、バス停は街外れにぽつんと立っているだけなので、そこからどう行けばいいのかよくわからない。
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 人気のない静かな村で、日光だけが燦々と明るく降り注いでいる。観光地でも何でもないので、人の流れに着いていくこともできない。バスの運ちゃんに訊くと、道の一方を指差してあっちだと教えてくれた。ありがとうとお礼を言って、その方向へ歩き始める。
 先にバスを降りて歩いていたおばあさんも、僕と運ちゃんの会話を聞いていたのか、僕に話しかけてきてくれた。あなた街の広場へ行くの? 僕はチラムという街の名前だけしか知らずにここへ来たので、村に広場があるのかどうかも全く知らない。そう答えると、じゃあこの道を真っすぐ行って丘を登ると広場に出て、そこが歴史の古い街のあるところよ、と教えてくれた。どうもありがとう!
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 勇んで歩き始めるけど、本当に静かな村でちょっと驚いた。とりあえず村の入り口に一軒の宿があり、そこにパブがあったので、食事はできることを確認。お昼過ぎなのでお腹が空いていたけど、とりあえず村の中心までは行ってみようと歩き続ける。
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 こぢんまりとした村で、全然人が歩いていないので何だか非現実の中にさまよい込んだような錯覚に陥る。こんな場所は初めて。

 5分も歩かないうちに、街の広場に到着。広場と言っても、ちょっとした広さしかなく、20台くらいの車が並んでいる。その周囲には、レンガと白壁が美しいコントラストをなす可愛らしい家が並んでいる。その一角にはパブがあり、地元の人とおぼしき人たちがビールを飲んでいる。別の一角には教会があり、その対面には荘園領主の館とおぼしき広大な庭園のある邸宅があるけれど、この庭園は普段は非公開で入ることはできない。
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 とりあえず一軒だけあったカフェでサンドイッチを食べて、この村を歩き回ることにした。でも歩いてみて分かったのは、この村は歩き回れるほど大きくないということ。どの道も、少し歩いただけで周囲に家がなくなる。
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 とりあえず教会の敷地に入ってみた。家族連れが一組いて、両親がのんびりしている横で子どもたちが元気一杯に走り回っていた。
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 教会の裏手の庭に回ると、もうこの子どもたちの遊び声も聞こえない。ベンチに腰掛けると、不意に周囲がしんと静まり返った。遠くあちこちで小鳥が鳴いているのが、途切れることなくかすかに聞こえてくる。ずっと遠くの道を行き交う自動車の音がかすかな通奏低音になっていて、これも途切れることがない。それ以外には何も聞こえない。
 完全な明晰さで輝く陽光の下で、音も立てずかすかにそよぐばかりの緑に囲まれて、濃くて深い静寂に包まれていると、また非現実の世界に入り込む心地がする。ここでは時間は流れているのか、止まっているのか。あるいは、そもそも時間は存在しているのか。
 この場所でしばらく非現実感に身を委ね、明朗と静寂のはざまに遊ぶ。


 少し経ってから、カフェに戻ってクリームティーを頼んだ。自家製の巨大なスコーンが2つ出てきてびっくりした。これはちょっと食べきれないな。でも、外はサクッとしていて中はしっとり。とてもおいしい。食べ物の貧しいイギリスで、唯一諸手を上げてその美味しさに賛同できるのがクロテッドクリームをつけたスコーン。おなかに入る限り詰め込んだ。
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 戸外のテーブルでスコーンを食べながら、強さと鮮やかさを増す光に包まれて、色彩の氾濫に襲われる。本当にここはどこなんだろう。今はいつで、自分は誰なのか。強烈な陽の光に意識が輪郭を失って溶け出していくような気がした。
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by voyager2art | 2011-04-10 19:26 | 旅行記

カンタベリー

 イギリスに春が来た、なんて言っているうちに急に気温が20℃くらいまで上がるようになり、夏が来たね、と同僚と言い交わすほどになってきた。天気のいい日が多くて、予報を見るとこの週末は完璧に晴れ渡るらしい。これはどこかへ行かねば!と金曜日になって慌てて行き先を考え始めた。
 先週末に行ったライの街のゆっくりと流れる時間が心地良かったので、今回もそういうところに行きたいとガイドブックをめくる。本当なら一泊二日でウェールズにでも行きたいところだったけれど、残念ながら日曜日から出張なので、日帰り旅行しかできない。
 行き先がなかなか決まらず、でも一度行った場所にまた行くのもつまらないし、と思いながらページをめくっていると、カンタベリーの近くに面白そうな場所を見つけた。チラム村(Chilham)といって、中世の荘園の名残があるところらしい。よし、ここに行こう。カンタベリーから近いというので、ついでにカンタベリーの大聖堂も見てくれば一石二鳥だ。
 朝起きると予報通り完璧な快晴! これだけ日差しが明るいと、それだけでもう気持ちが弾んでくる。気分よく出発!
 まずは先週と同じセントパンクラス駅へ。カンタベリーもライも同じ方面なので、今日も同じ高速列車に乗った。アシュフォードまでは先週と同じルート。でもアシュフォードで乗り換えずに、そのままカンタベリーまで一気に移動。ロンドンから1時間でカンタベリーに到着。

 街の入り口には立派な塔のある門があって、その脇に絵はがきのような可愛らしい小川の風景があった。
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 この門をくぐると、カンタベリーのメインストリート。結構人が多くて、この街自体は落ち着きではなく活気のある観光の街ということが分かった。少し歩くと大聖堂の入り口に到着。
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 大聖堂は壮麗で美しかった。鮮烈な日差しを浴びて、完璧に抜け切った青空を背に堂々とした姿が映える。
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 ここはイングランド国教会の総本山だとか。僕はイギリスに住んでいながらヨーロッパの歴史を全く勉強していないので、こういうところに来ると無知を露呈してただ「きれいだな〜」とボーっと眺めるだけになってしまう。
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 歴史や建築を勉強してからこういうところに来ると、本当に面白いんだろうと思う。チョーサーのカンタベリー物語なども全く知らないので、ちょっともったいない気もした。次は少し勉強してから来よう。
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 この街には博物館もあるけれど、僕の今日の本当の目的地はここではないので割愛。明るい日差しの中、バスに乗っていよいよ目的のチラム村へ向かった。
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by voyager2art | 2011-04-10 06:34 | 旅行記

Ryeの街(その2)

 ライの街は全体に斜面に沿ったようになっている。その一番上のあたりに、イプラ・タワーという塔が立っている。フランスからの侵攻に備えたものだとか。ここはドーヴァー海峡にほど近いので、平和なだけの街でもなかったのだろう。
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 このイプラ・タワーのすぐ近くに、聖メアリー教会という、900年ほど前に建てられた教会がある。
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 この周囲をあるいていると、ふと教会の塔の上に人がいるのを見つけた。どうやら上に登れるらしい。普段は上昇志向ゼロの僕も、こういうときだけは上を目指す。階段というよりも梯子と呼ぶほうが近いような、急な段々を登っていく。
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 途中、鐘がいくつも並んでいる部屋を通る。ほんとにこれが鳴るのかな。
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 塔の上に出ると、ああきれい。
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 安野光雅の旅の絵本のような風景。


 この塔でしばらく街を眺めた後、また少し街の中を歩いた。イギリス人はアンティークが好きで、こういう観光客の集まる小さな街にはアンティークショップがたくさん並ぶ。
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 ひとしきり歩いてから、ロンドンに帰ってきた。
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by voyager2art | 2011-04-03 20:39 | 旅行記


ロンドンを起点に、音楽、写真、旅などについて書いていきます。メールは voyager2artアットマークgmail.comまでお気軽にどうぞ。


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