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元気になる音楽

 最近Facebookで友人がシェアしていた動画。僕はこれを観て一発で彼女のファンになった。誰でも、こういう音楽を必要とするときがあるんじゃないかな。上原ひろみさんという名前は知っていたけど、どんな演奏をする人なのか、恥ずかしながら今まで全く知らなかった。僕なんかより皆さんのほうが彼女のことをよく知っているとは思うけど、とても心に響いたからここに載せます。



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by voyager2art | 2012-01-31 06:30 | ジャズ

サドラーズウェルズのポルーニン/Men in Motion

 守屋さんのブログでポルーニンがサドラーズウェルズに出ると知ったので、急遽チケットを買って行ってきた。少なくとも当分の間はこれがポルーニンの見納めだろうし、僕はロイヤルバレエの男性陣の中では最近ポルーニンが一番面白いと思っていたので、見逃したくなかった。
 イベント自体は、ロイヤルバレエの元プリンシパルであるイヴァン・プトロフの名を冠した"Men in Motion"という公演で、プトロフをメインに男性ダンサーを中心とする演目が並ぶ。プトロフが退団したのはつい最近ということで、僕が最初に観たロイヤルバレエ公演のくるみ割り人形のプログラムにも彼の名前が出ていたから、知らないうちに彼を観たことがあったかもしれない。でも、僕が踊り手の名前に注意するようになるまでには少し時間が掛かったし、その後も当分は女性ばかり見ていたので、男性陣の顔と名前と踊りが頭に入ってきたのはほんのここ最近。ということで、プトロフを彼と意識して観たことは一度もなかった。

Ivan Putrov
Men in Motion

Le Spectre de la Rose (Igor Kolb, Elena Glurdjidze)
Narcisse (Sergei Polunin)
Dance of the Blessed Spirits (Ivan Putrov)
(Interval)
AfterLight (Part One) (Daniel Proietto)
Ithaka (Ivan Putrov, Elena Glurdjidze, Aaron Sillis)

28th Jan, 2012 (Sat) 19:30 -
Sadler's Wells, London


 最初の演目の踊りがかなり残念な出来で、何だこれはと思っていると続いてポルーニン登場。舞台に出てきてからジャンプしたのか、ジャンプしながら登場したのか、今となってはよく憶えていない。とにかくその最初のジャンプで、いきなり雷に打たれたような衝撃が走った。人間離れした高さと力強さ。絶対的な威力ともいうべきものがそこにあり、圧倒的で揺るぎない表現がそこから溢れ出していた。その後もジャンプで魅せるかと思えば、笛を吹いて目には見えない誰かに語りかけ、何のセットもない舞台に現身(うつしみ)と幻影の二つの世界を鮮やかに作り出す。最後はシンプルな照明の中に豊かな情感を残しながら消えて行った。ほんの数分の舞台だったけれど、あまりの見事さに圧倒された。

 彼がロイヤルバレエを退団したというのは本当に残念なことだし、伝え聞くようにたとえポルーニンが身勝手な性格であったとしても、そういう人材を組織の中に留めておけなかったということは、ロイヤルバレエという組織の将来にわたる活性化を考えたときに、小さからぬ失敗だったかも知れない。今後ロイヤルバレエが男性陣をどう立て直していくのか、気がかりでもある。
 ただ、ポルーニンの側から考えると、今回の退団は彼にとっていいきっかけになる可能性もあるに違いない。これだけの才能の持ち主なので、バレエの外も含めて広い世界を経験することは、彼が今後も踊り続ける限りにおいては、彼にとって有益なことだろう。問題は彼が本当に踊り続けるか、というところで、こればかりはよく分からない。休憩時間に守屋さんが言っていたのは、彼を上手く導いてくれる人がいるかどうかということで、僕も全く同意見。良くも悪くもポルーニンはまだ若いので、この先彼がどう進むかという点において、危惧するところがないわけでもない。
 とはいえ、舞台で観衆に囲まれてライトを浴び、そこで何かを表現するということには悪魔的な快感があるものだし、これを一度でも経験した人間が、舞台と簡単に訣別できるとも思えない。いつになるかは分からないけれど、一回りも二回りも表現の幅を広げたポルーニンが、また我々の元に戻ってきてくれることを願って止まない。


 この日の公演でもう一つ印象に残ったのが、ダニエル・プロイエットという人が踊った"AfterLight (Part one)"だった。サティーの静かな音楽に乗って、極めて激しい動きの踊りが延々と続く。まるで、人がその生の中で圧迫され、苦悩し、必死で抵抗しているさまを、神か悪魔の視点に立って外から客観的に眺めているような舞台だった。音楽が静かなだけに、より踊り手の悶えるような動きが鬼気迫るような迫力を帯びてくる。これは恐らく、見る人ごとに非常に多様な解釈を許すに違いない。人はみんな自分の人生の中で精一杯苦労しているけれど、それはどれも外から客観的に見ればちっぽけな世界で苦しんでいるに過ぎない。でも、それが人間というもので、「人間って素晴らしい!」というほど人生単純ではないけれど、そんなに悪いものでもないだろう、と言っているように僕には見えた。今回の公演で一番の拍手とブラボーを集めていたのがこれだった。


 肝心のプトロフだけれど、技術的に特にこれがすごいという感じでもないけれど欠点もなく、表現も過不足なくまとまっていた。いい意味でも悪い意味でも、ロイヤルバレエの元プリンシパルらしいなという印象だった。
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by voyager2art | 2012-01-29 19:55 | バレエ

極上の劇場/マイケル・ティルソン・トーマス&ロンドン交響楽団

 最近ずっとバレエばかり観ている、と言うのはものすごく贅沢なことではあるのだけれど、そうなると今度はどうしても上手いオーケストラが聴きたくなってくるときがある。ロイヤルオペラハウスのオーケストラもポテンシャルは高いと思うけど、オペラはともかく、バレエのときはどうしても不満が溜まることが多い。特に悪名高いのがトランペットで(上手い人ももちろんいるけど)、僕はそれに加えて弦楽器の音程が不揃いなのが気持ち悪いことが多い。あと、チェロとベースがただ音を並べているだけのことが多くて、音楽が痩せる。伴奏が歌えば歌うほど、音楽も多層的で奥深い豊かさを獲得するのだと、元チューバ吹きの僕は声を大にして言いたい。

 ということで、ロンドン交響楽団。やっぱり上手かった。脱帽。指揮のマイケル・ティルソン・トーマスの演奏は初めて聴いたけど、名声に違わない実力派だった。

Debussy (trans. Colin Matthews): Selected Préludes
Debussy: Fantasy for Piano and Orchestra
(interval)
Berlioz: Symphonie fantastique

Michael Tilson Thomas (conductor)
Nelson Freire (Piano)

London Symphony Orchestra

24th Jan, 2012 (Tue), 19:30 -
Banbican centre, London


 最初のドビュッシーの前奏曲集、僕はこの曲集が好きなので楽しみにしていたけど、最初の音を聴いた瞬間に寝てしまった。大好きな沈める寺もあってちゃんと聴きたかったのに、起きたら終わっていた。仕方ない。こういうこともあります。

 気を取り直しての二曲目は、ネルソン・フレイレを独奏に迎えてのドビュッシー。ピアノと管弦楽のための幻想曲。フレイレは録音、実演を通して演奏を聴くのが初めてだったけれど、彼の名前は以前から知っていた。特に数年前に彼が出したブラームスの協奏曲の録音が、ライブ盤にもかかわらず技術的に極めて水準が高いと評判になったのを聞いていたので、今日の演奏会を楽しみにしていた。

 その演奏、評判に違わずピアノが実に鮮やか。どんなに音符の多い譜面でも、一切の淀みなしに見事に流れていく。色彩的な音楽に合わせてピアノの響きも自在に変化する。音量のバランスの問題でピアノの音がオーケストラにかき消されてしまうところが何箇所かあったのは気になったけど、ピアノの演奏技術的には完璧な出来だった。
 ただ、残念ながら見事なのはここまでで、どういう訳か彼の演奏からは感興や音楽の愉悦というものが伝わってこない。音楽の表面上の彫琢は信じられないくらいの完成度なのに、それを通して表現されるべき本質的な表現意欲が、僕には聴き取れなかった。
 僕は、フレイレというピアニストは極めて有能な職人というべき演奏家なのではないかという印象を持った。もちろん一回の演奏だけでその演奏家を判断するのは不可能だし、特にこのドビュッシーの曲は、音楽の極めて限られた一面だけを要求する作品なので、余計に判断は難しい。でも、僕は彼が音楽の深刻な側面を表現し切るさまをなかなか想像することができない。機会があればもう少し別の種類の音楽で、そしてできればソロで、彼の演奏を聴いてみたいと思う。


 休憩の後はベルリオーズ。僕はこの幻想交響曲という作品をあまり聴かない。嫌いという訳ではないけれど、好んで聴く曲のリストからは抜けている。そんなわけで、おかしな話だけれど、僕はこれを久しぶりに(しかも実演で)聴くのを楽しみにしていた。
 第一楽章の冒頭、マイケル・ティルソン・トーマスは木管楽器の旋律を仔細極まる指揮で実に丁寧に導き出す。ちょっとやり過ぎでわざとらしいな、とも思ったけれど、その後はもうロンドン交響楽団の横綱相撲。久しぶりに聴くと本当に上手い。各楽器の音の充実、表現の豊かさ、そして楽器間のアンサンブルの精密さ。マイケル・ティルソン・トーマスが何か指示を出すと、オーケストラが全体で一つの楽器のようにまとまって即座に反応する。
 そのマイケル・ティルソン・トーマスの指揮、冒頭こそわざとらしいと思ったけれど、その後は実にバランスの取れた演奏だった。ある枠の外には絶対にはみ出さないよう完全にコントロールされた演奏でありつつ、しかもあちこちで色々と仕掛けてきて、オーケストラをよく歌わせた生き生きとした演奏だった。劇場で、それこそロイヤルバレエのくるみ割り人形のような、よくできた上質の演出の作品に接しているような感じ。本来この曲は「幻想交響曲」というよりも「幻覚交響曲」とでも訳したほうがしっくりくる作品だし、演奏も作曲者のグロテスクな執念や常識からの逸脱に焦点を当てた、どろどろと人間臭いアプローチが大いに面白いと思う。それに比べると今日のマイケル・ティルソン・トーマスの演奏はもっと箱庭的で、でもその完成度は極めて高いので、これはこれでとても面白かった。

 このアプローチは3楽章まで続いたけれど、続く4楽章と最終楽章は一気に盛り上がった。金管楽器のフォルティシモを遠慮なく解放して、その響きの力強く華やかなこと! ここでもドロドロの狂気とは無縁の演奏だったけれど、それとは全く別の興奮が充満していて、聴いていて痛快なことこの上ない。断頭台への行進のはずが、なんだかお祭り騒ぎのような熱狂に取って代わられていたけれど、そんなことはお構いなしの楽しさがここにはある。
 続く最終楽章も、サバトの不気味さよりも、その響宴の狂騒自体の純粋な白熱に焦点を当てたような演奏で、華やかに楽しく力強く、そして最後は圧倒的に輝かしく曲を締めくくって演奏を終えた。

 この演奏が幻想交響曲のアプローチとして説得力があるのかどうかはよく分からないけれど、ライブで聴く演奏としては極めて高水準の出来で、心から楽しめた。個人的には、最後の二つの楽章でチューバが大活躍するのも面白く、大満足の演奏会だった。
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by voyager2art | 2012-01-26 08:14 | オーケストラ

セルゲイ・ポルーニン

つい今しがた、ロイヤルバレエから発表があり、ポルーニンがロイヤルバレエを去ったとのこと。突然のことで言葉が出ない。

http://www.roh.org.uk/news/sergei-polunin-resigns


News from The Royal Ballet

Principal Sergei Polunin has resigned from The Royal Ballet with immediate effect.

Royal Opera House
24 January 2012 at 6:14pm

Dame Monica Mason announced this afternoon that Principal Sergei Polunin has resigned from The Royal Ballet with immediate effect.

Born in the Ukraine, Sergei joined The Royal Ballet in 2007 from The Royal Ballet School. He rose rapidly through the ranks and was promoted to Principal at the end of the 2009/10 season aged just 19.

Speaking about the announcement, Monica Mason said:

“This has obviously come as a huge shock, Sergei is a wonderful dancer and I have enjoyed watching him tremendously, both on stage and in the studio, over the past few years. I wish him every success in the future.”
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by voyager2art | 2012-01-25 03:54 | バレエ

たっぷりシューベルト/ニコライ・デミデンコ ピアノリサイタル

 久しぶりのウィグモアホールで、ニコライ・デミデンコのピアノリサイタル。オールシューベルトのプログラムで、シューベルト好きの僕は安いチケットが残っているのを今日になって見つけてすぐ買った。

Nikolai Demidenko (Piano)

Franz Schubert

Four Impromptus, D899
Tree Piano Pieces, D946
(interval)
Sonata in C minor, D958

23rd Jan, 2012 (Mon) 19:30 -
Wigmore hall, London



 最初の即興曲集は有名な音楽が並んだもの。一曲目は焦燥感に満ちた出だしの曲だけれど、指慣らしだったのかやや慎重な演奏。全体的に、対位法も冴えているというよりは丁寧で、音色も高音を控え目にして中音域を中心に堅実に音楽を作る感じ。
 二曲目の、恐らくシューベルトの音楽の中でも特に有名な即興曲になると、音色の冴えが出てきた。右手の無窮動的な三連符の歌い口が、節度がありながらも表情豊かによく流れ、ピアノの高音域の明るく澄んだ音色と相俟ってたまらなく美しい。中間部のドラマティックな音楽も過度に感情的にならず、過不足のない見事な演奏。最後のコーダで転調が続くあたりはシューベルト独特の深い不気味さを帯びて、素晴らしい演奏だった。

 でも恐らく、この即興曲集の中で際立って良かったのは続く第三曲目だろうとおもう。春の小川とでも形容すべき、この上なく無垢で美しい旋律が、いつまでも優しく穏やかに流れ続ける。伴奏のアルペジオは水の流れが岩に当たった飛沫のように快く輝き、美しい川の流れに豊かな彩りを添える。いつまでもこの風景の中に佇み、この美しい世界に浸っていたい。
 しかしこの風景は、現実に存在する世界ではなく、シューベルトの心の中に大切にしまい込まれた、美しい過去の追憶でしかない。現実は追憶を脅かすように苦しく重くのしかかり、そのたびに小川の風景には影が差す。でも、現実が苦しければ苦しいだけ、この追憶の風景はますます美しい輝きを増していく。そして、心の中をいつまでも絶えることのなく小川の水が流れ続ける。

 最後の第四曲目は、鬼火のようにちらちらと煌めく音型で始まる。転調を繰り返しながら鬼火は彩りを様々に変化させ、聴き手を幻惑する。やがて中音域に美しい旋律が現れて、優雅に大輪の花を咲かせたかと思うと、馥郁とした薫りがさっと世界を満たす。鬼火と思ったものは今はその花の周囲をきらきらと美しく飾り、夢と現の狭間をさまよう境地に聴き手を連れ去る。
 この曲の中間部は、先の曲の春の小川に通じるような、追憶に傾斜した世界が広がる。でもここで聴こえてくるのは、マーラーの晩年の音楽のような彼岸への彷徨ではなく、心の内側に向かうシューベルトの孤独な足跡だ。その向かう先には、底なしの狂気がある。

 全体として、非常に情感の豊かな歌い口と、聴き手の心を引き込む力の強い表現力が印象的だった。

 続いて三つのピアノ小品。一曲目はめまぐるしく変わる調性の中で変化する音色の多彩さが冴えていたけれど、特に印象に残ったのは中間部。ここで、長い音階を一度上がってそのまままた降りてくるところがある。ここの音色が絶妙で、淡いタッチで音が鍵盤からふわりと浮かび上がり、かぐわしく美しい色を残して空気の中に溶けて消えていく。はっとするほど鮮やかな音色のコントロールだった。
 続く二曲目の、素朴な旋律と内面の深いところの逍遥との対比も良かったけれど、続く三曲目はスケルツォ的な音楽と、それに挟まれた精妙な中間部の対比が実に良かった。この中間部の音楽は最初静かに祈るように歌われ、その繊細な和声の移ろいと、ピアノの音色のかすれたような、でもこの上なく豊かに心に沁み入ってくる色合いが素晴らしい。やがてこの音楽は執拗な繰り返しの果てにぐっと力を得てきて、まるでベートーヴェンの晩年の音楽のように、孤高の孤独の先の究極の自由の飛翔に至る。

 正直な感想を言うと、この前半のプログラムだけで既にかなりお腹いっぱいというくらい充実した音楽を聴いた気がした。休憩後に演奏されるソナタは、シューベルトの数あるソナタの中でも特に充実した音楽の一つ。もちろん僕も大好きな曲だけれど、果たして僕の集中力が持つか。

 でもそんな心配は杞憂だった。デミデンコのピアノは更に表現力を増して、素晴らしい演奏を聴かせてくれた。
 ソナタの1楽章はやや遅めのテンポでしっかり、がっちりと始まった。強く引き締まった演奏で、いい意味で落ち着きがあり、しっかりと地面に足を着けて豊かな響きを積み上げる。それが一転、第二主題に入ると、丁寧に繊細に、しっとりとした歌を歌い上げる。特にこの第二主題の提示のときに、鐘の音のように重なってくる音を、彼は際立ったアタックとアクセントを付けて澄んだ音で響かせる。これが旋律のやさしい響きと重なって心が洗われるような美しさだった。
展開部では、ぐるぐると回り続けるようなアルペジオを背景に、虚ろに旋律が響くところがある。ここはこの楽章の中でも僕が特に好きなところ、と言って不適切なら僕が最も注意して聴くところで、何か理性の底が抜けて心の奥の虚無に落ちていくような、底なしの不安を感じさせるところだ。でも今日の演奏では、デミデンコはここをかなりしっかりと弾いた。まるで理性が崩壊しそうになるのを、強靭極まりない意志でぐっと踏み止まっているようだった。何か物足りないような気もするけれど、恐らく「健全な」精神を保とうとするとこういう演奏になるのだろうと思う。ただ、シューベルトの音楽で健全さを保つことが果たして正しいアプローチだろうかとも思う。往年のケンプやリヒテルのように、一気に狂気の世界に突き進む演奏の方が、どっぷりとシューベルトの世界に浸ることができて僕は好きなのだけれど。そう言えばここまでの演奏全て、デミデンコはシューベルトの狂気の片鱗を予感させながらも、そこにはまり込むのを巧みに避けていた。彼に狂気を避けさせたのは、彼の強靭な真面目さの現れであり、一方で彼は自身の音楽的な誠実さによって、シューベルトの狂気のすぐそばまで近寄らずにはいられなかった。彼はこの先、次の一歩を踏み出すだろうか。踏み出せば、そこには異次元の暗くて広い世界がある。でもそこに入れば、彼自身が己の狂気と正面切って向き合うことにもなる。僕は何となく、彼が将来も「こちら側」の世界に留まり続けるような印象を持った。

 とは言っても、彼の演奏自体の音楽的な内容は本当に深かった。第二楽章は特に吸引力の強い演奏で、素朴な主題が続いた後に次第に自分の心の中の深いところに沈潜していくあたりから、僕自身が自分の中に入り込んでしまい、意識と無意識の間を彷徨うような精神状態になってしまった。気がつくとこの楽章の大半が終わり、ふと素朴な旋律が戻ってきたところだった。
 第三楽章では速めのテンポ設定がやや仇になってしまったかもしれない。技術的な乱れが出て、ピアニスト自身がそのために集中力を失いかけているように思えた。それでもピアニシモからフォルティシモまでの響きのコントロールはとても良かったし、特にトリオは寂寥感に満ちたいい演奏だった。
 この技術的な乱れは最後の第四楽章でも見られたけど、デミデンコ自身は集中力を取り戻したようで、音の圧力が増し、音楽の表現が更に一回り大きくなったような印象を受けた。この楽章は音楽が舞曲のように跳ねるリズムに乗ってどんどん進んでいくのだけれど、最初は陽気な踊りが始まるかのような導入でありながら、それが次第に白熱し、シューベルトらしく和声が長調と短調を行きつ戻りつする。それに伴って音楽も踊りの場の狂乱と自身の内面の切迫した亢進がくるくると切り替わるけれど、そのあまりの切り替わりの速さにも関わらず、音楽の流れは一貫して途切れることがない。ここには踊りの興奮と、それに敏感に反応する内面の心理をしっかりと見据える、シューベルトの揺るぎない視線がある。その認識を投影する精神の空間は広大で、シューベルトの内的世界の広さ奥深さに圧倒される思いだった。
 全体として、シューベルトの音楽に真正面から取り組んだ、実に聴きごたえのある素晴らしい演奏だった。

 アンコールは二曲。一曲目は僕の知らない曲で、出だしの雰囲気からラフマニノフかスクリャービンであろうと思ったけれど、その後の音楽が近代的な和声に満ちていたので、恐らくスクリャービンかそれ以降の作曲家の作品だろうと思う。それまでの生真面目で強い意志の力を感じさせるシューベルトとは打って変わって、まさにロシアの血が騒ぐような豪壮で雄弁な演奏。デミデンコのテクニックは、シューベルトよりロシア音楽の方に遥かに向いている。完全にネイティブの演奏で、これはこれで非常に面白かったけれど、こればかりの演奏会というのも疲れるだろうと思う。

 二曲目はショパンのレント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(ノクターン集の最後によく入っている遺作の曲)。この人はやはりロシア音楽とそれ以外で演奏スタイルががらりと変わるのだろうか。シューベルトと同じように、何かを意志の力で押さえつけたような、禁欲的な演奏に戻っていた。

 今日の演奏会では特筆すべき点がもう一つ。デミデンコは今日、ファツィオリ(Fazioli)のピアノを使った。最近ファツィオリの名前はよく聞いていたので気になっていたけど、今まで実演で使われるのに接したことがなかった。実際に聴いてみて、僕はその音色の香りのある艶やかさと驚くほどの多彩さに魅了された。特に弱音ペダルを使った時の幻想的な音色の美しさはたまらない。デミデンコもそれを分かって、濫用はしないけれどここというところで音色をぐっと変えてくる。ピアノ自体の魅力も存分に楽しめた一夜だった。
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by voyager2art | 2012-01-24 09:12 | ピアノ

パースペクティブとコンセントレーション/ロホ、アコスタ、エイヴィス&マルティン/ロメオとジュリエット

 今シーズンのロメオとジュリエットの初日。この演目は2年前にコジョカルとコボーで観て、バレエがここまで深く人の心理を描けるのかと衝撃を受けた作品。同時に、コジョカルの表現力の凄まじさにも圧倒された。今日のキャストはロホとアコスタ。いったいどういう表現が見られるのか、ものすごく楽しみにしていた。そしてその舞台は、期待を裏切らない素晴らしい出来だった。


Prokofiev: Romeo and Juliet

Choreography: Kenneth Macmillan


Juliet: Tamara Rojo
Romeo: Carlos Acosta

Mercutio: José Martín
Tybalt: Gary Avis
Benvolio: Kenta Kura
Paris: Johannes Stepanek

Lord Capulet: Christopher Saunders
Lady Capulet: Elizabeth McGorian

Nurse: Genesia Rosato
Friar Laurence: Alastair Marriott

etc.

Conductor: Pavel Sorokin
Orchestra of the Royal Opera House

10th January, 2012 (Tue) 19:30 -
Royal Opera House, London



 第1幕の最初の市場のシーン。最近は眠りの森の美女やくるみ割り人形でメルヘンチックな舞台ばかりだったので、久しぶりに見るトゲと影のあるマクミランの振付けが刺激的で心地いい。よく考えたらアコスタを観るのも久しぶりで、彼の豊かな表現力とリズムの冴えたステップや跳躍に改めて感心した。そのあとのジュリエットと乳母の場面も、ロホの演じるジュリエットの無邪気な幼さが冴えていて、特に両親とパリスが入ってきたときに、慌てて後ろ手に隠し持った人形をさっと乳母に渡す仕草に、ジュリエットの子供っぽさが浮き彫りになる。普段は優雅で気品のある役の多いロザートも、今日は乳母役で愛嬌のある役でいい演技を見せてくれる。やっぱり上手いなあと見ていたけれど、続く舞踏会の場面から主役二人の表現がますます豊かになってきた。
 最初にジュリエットはパリスと踊る。パリスに体を持ち上げられたときに、ジュリエットからは不思議な、妖気といってもいいような艶っぽさが漂ってくる。そして着地するとまた幼い子供に戻る。論理的に言えば話の筋と整合性が取れなさそうなものなのだけれど、その不整合が話の流れを損なうかというと、全くその逆だった。ロホのくるくると目まぐるしく変化する雰囲気を見ていると、無限の色彩を持つ宝石が、回りながら予期しない色合いを次々とこちらに投げかけてくるよう。その綾なす色の変幻に僕は籠絡され、幻惑を覚えて浸りきった。
 そしてまた、ロメオとジュリエットが初めてお互いを認識し合った時の相手を見詰める視線の強さと深さ。動きが一切ないにもかかわらず、二人の心の動きが強烈な視線から放射されて、舞台に充満する。だから初めて二人で踊るシーンでは両者の鮮烈な衝動が共鳴し、相手への限りない興味と自身の強い感情が二人の認識の世界を覆い尽くす。初めてロメオに体を持ち上げられたときに、恥じらいと困惑で身をすくませるジュリエットの表情も見事。この踊りを観ているだけでももうこちらの感情が高ぶってしまって、目頭が熱くなるほどだったけれど、1幕の最後の夜のバルコニーのシーンはもう圧巻だった。
 青白い月光の差す場で二人は静かに、しかし焔のように絶え間なく閃き、輝き、煌めく。二人の男女が結ばれたときに訪れる純粋な歓喜の瞬間。音楽はぴったりと踊りに寄り添い、踊りは音楽と一つになって、限りなく透明でこの上なく豊かな感情が、いつまでも絶えることなく密やかに世界に溢れ返る。

 この最後のパドドゥに、僕は放心状態のようになってしまった。ぼうっとしたまま休憩が終わって、第2幕。この幕は、ジュリエットへの慕情に地に足の着かないロメオを演じたアコスタも素晴らしかったけれど、何といってもガリー・エイヴィスの演じるタイボルトと、ホセ・マルティンの演じるマーキュシオの対決が素晴らしい。エイヴィスは言わずもがな、マルティンも侮れない演技派なので、決闘で刺されて正気を失い、死んでいくマーキュシオと、それに激高したロメオに仕留められたタイボルトの死が強烈な印象を残した。特にエイヴィスはタイボルトの死に際を、やりすぎになる一歩手前の、限界ぎりぎりのところで表現する。渾身の力を込めてロメオに飛びかかり(でも届かない)、そのあと大きく身を反らせて烈しくのたうちまわる様は迫真の演技だった。タイボルトの遺体を目にして痛切で激烈な悲嘆をあらわにするキャピュレット婦人が、舞台上の悲劇を見る者の心に更に深く刻み付けた。

 ここまで観て、いったい今日の舞台はどこまですごいことになるのかと思ったけれど、第3幕も予想通りというべきか、本当に良かった。朝が来て別れを惜しむロメオとジュリエットの、切なくてしかも華麗なパドドゥは、第1幕のバルコニーの時と同じように豊かで、しかもジュリエットの自己主張やロメオの一層の思い遣りがはっきり表現されているので、二人の仲の進展が明確に伝わってくる。ロメオが去った後、父親にパリスとの望まない結婚を強いられ、必死の抵抗も虚しく承諾させられたときの彼女の生気のない踊りも印象的だったけれど、部屋に一人取り残されたときの、決然と心に何かを誓ったときのロホの表情が何よりも印象的だった。最初はあんなに幼かったジュリエットが、ロメオとの出会いを通して急速に成熟していく。ロレンス神父に毒薬をもらい、その薬に対する怯えと父親の理不尽な抑圧への恐怖に苛まれながら、意を決して毒薬を飲むまでの逡巡の表現は思わず息を詰めて見入ってしまった。
 そして最後の最後、墓所の場面。ジュリエットの「遺体」を見て絶望し、「死んだ」ジュリエットと踊ってから自らも毒を飲むロメオ。やがて意識を取り戻して、変わり果てたロメオを認識する瞬間のジュリエット。どれもが畳み掛けるように、ひたすら鋭く心に突き刺さってくる。金縛りにあったように身動きできずに見入っている中で、死んだ二人が闇に飲み込まれていった。


 見事な舞台だった。登場人物の心理描写、背景となる街の市場や舞踏会場、ジュリエットの部屋の空間の広がりと人間味に満ちた雰囲気の充満、そして何より主要人物の濃密な踊り、どれをとっても本当に良かった。オーケストラの演奏も、一幕の最初こそ不安定だったものの途中から一気に調子を上げて、第2幕以降は別の団体のように生気に満ちた演奏をしていた。(ただし2幕の婚礼のバンダは信じられないくらいボロボロだった。恐らくエキストラを呼んでいたのだろうと思うけど、これだけは余りにもひどすぎた。)
 それだけ良かったから敢えて書く。最後の場面で、「死んだ」ジュリエットを担いでロメオが踊るシーン。ほんの僅かだけど、ロホが膝を自分で曲げているのが分かってしまう動きになっていた。もちろん踊りなのだからジュリエットの方も「死んでいるように見える」ように能動的に動かなければならないのだけれど、それが少しだけ「生きている」ように見えてしまったのが残念だった。2年前に見たコジョカルは、ここで本当に死んで力が一切入っていないように見えた。ロホの踊りも全体の表現としては他の凡百の舞台を遥かに凌ぐ素晴らしいものだったけれど、それだけに、こういうほんの小さな違いが、どうしても大きく感じられてしまう。ものすごく細かい話なのだけれど、ロホの踊りの水準が高いだけに、見る側の印象がぐっと違ってしまうのは避けられない。
 でもそれを除けば、ロホとアコスタの渾身の舞台だったと言っていいだけの素晴らしい水準だったことは間違いない。もちろんエイヴィスとマルティンの熱演も良かったし、コールドを含めた脇役陣全体のレベルも高かった。過去に一度観ているロメオとジュリエットだったけれど、前回よりもはるかに深く感動した。本当にいい舞台だった。
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by voyager2art | 2012-01-11 10:24 | バレエ

なんたって王様!/崔由姫&ポルーニン/くるみ割り人形

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 今シーズン5回目のくるみ割り人形。観過ぎなのは百も承知だけど、好きなのだから仕方ない。何より今日はユフィさんの出番なので、ずっと楽しみにしていた。
 ちなみに僕がくるみ割り人形を初めて観たのは2008年。実はこのときの公演が僕がロイヤルバレエの舞台を観た最初で、その圧倒的な美しさに完全にノックアウトされてしまって、それ以降バレエを観るようになった。最近になって、当時買ったプログラムを改めて開いてみたのだけれど(表紙は吉田都さん!)、そこに挟まっていた配役表を見てちょっとびっくり。このときの主役がユフィさんだった。僕がユフィさんのファンだということはこのブログでもいつも書いているけれど、何のことはない、僕は最初から彼女の踊りに魅せられていたのだった。


Tchaikovsky: The Nutcracker

Choreography: Peter Wright after Lev Ivanov

Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Sabina Westcombe
Hans-Peter/The Nutcracker: James Hay

The Sugar Plum Fairy: Yuhui Choe
The Prince: Sergei Polunin

etc.

Conductor: Barry Wordsworth
BBC Concert Orchestra

7th January, 2012 (Sat) 19:30 -
Royal Opera House, London



 クララ役のSabina Westcombeは今まで聞いたことがない名前で、調べてみるとロイヤルバレエのFirst Artist(コールドの上位ランク、昨シーズンまでの高田茜さんがこのクラスだった)のダンサーだった。とても清楚で素直な印象で、今シーズン観た中では一番クララらしいダンサーだったかもしれない。ただ、パーティーのシーンはそれで良くても、ねずみの王様を倒した後のハンス・ペーターとのパドドゥがちょっと弱かった。ここはチャイコフスキーも渾身の素晴らしい音楽を付けているので、若い二人の情熱と歓喜が溢れんばかりに伝わってくるような熱烈な表現が観たい。その点では、前回のエンマ・マグワイアが本当に素晴らしかった。ここだけでなくて全体的に少し表現が弱いというか、ストレートすぎるのが物足りなかったのと、やや踊りの精度が荒かったのが残念。でも、ハンス・ペーターのジェイムズ・ヘイともどもまだファースト・アーティストなので、こうやって経験を積んでどんどんいいダンサーになってくれると嬉しい。
 ちなみに今日は全体的に第1幕に若手が多く起用されていて、僕の好きなハーレクインとコロンビーネのコミカルな踊りが今ひとつ噛み合ってなかったのもちょっと残念だった。

 休憩後の第2幕はいよいよユフィさん登場。この人の舞台姿はいつ観ても優雅で美しい。実力も他のプリンシパルに引けを取らないし、早くプリンシパルに昇進してほしい、と彼女のファンとしては言いたいところだけど、今日のユフィさんはちょっと彼女のベストと言える出来ではなかったかもしれない。もちろん全てきちんと整っているし、速い回転も見事に魅せていてどこにも破綻はなかったけれど、細部にこだわりすぎて全体がやや損なわれていたような気がする。調子のいい時の彼女が放つ、溢れ出るような美しい輝きも今日は少し足りなかった。ただ、今まで彼女は主役を踊るときに、何度か舞台に出るうちに調子を上げてくることがあったので、あと何度かある出番ではいい踊りを見せてくれるかもしれない。今シーズンのくるみ割り人形のチケットはもう他に買っていないし、残りの回も全て売り切れているので今のところ観る予定はないけれど、リターンチケットが出ていればまた行ってもいいかもしれない。
 そんな第2幕で圧倒的な存在感を見せていたのが、ユフィさんの相手役のポルーニン。もう本当にこの人は、誰よりも軽々と高く跳んで観衆を飽きさせるということがない。あいた口が塞がらないというか、あまりにも見事なジャンプにただただ感心。この役は彼には易しすぎるということなのだろうか。彼は既に凄いダンサーだと思うけど、この先どこまで大物になるのかと、末恐ろしくなってきた。

 その他、第2幕で目を引いたのが花のワルツでバラの精を踊ったエンマ・マグワイア。ここ最近この役を何人かが踊ったのを観た中では出色の出来で、溌剌とした華やかさと艶やかさが素晴らしい。彼女は先日のクララ役といい今日のバラの精といい、ほんとに絶好調で観ていて本当に気持ちがいい。彼女の主役デビューもそう先の話ではないに違いないし、そのときは必ず観に行かなければ。


 あと一つ書いておくとすれば、今日のピットに入ったのがBBCコンサートオーケストラだったということ。彼らの演奏は高田茜さんのデビュー公演でも聴いたけれど、このときは舞台のテンポの変化にオーケストラが全くついていけず、アンサンブルがかなり頻繁にずれてヒヤヒヤした。今日も心配していたけれど、さすがに慣れてきたのか、前よりはずっと安定していて演奏が気になるところはほぼ皆無。もともとコンサートオーケストラなので音もクリアでパワフルだから、うまくはまると非常に華やかに盛り上がる。弦楽器の音程も管楽器のアンサンブルもロイヤルオペラハウスのオーケストラよりずっと精度が高いので、ここ一番の音楽(第1幕のクララとハンス・ペーターのパドドゥなど)ではしっかりと聴かせていてとても良かった。やっぱりバレエも音楽が大事。この点は大いに満足できた公演だった。

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花のワルツの、4人のエスコート。
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スペインの踊り。
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アラビアの踊り。左が蔵健太さん。顔が見えないけど、真ん中が平野亮一さん。
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中国の踊りの皆様。そういえばもうすぐ春節。
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ロシアの踊り。
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バラの精のエンマ・マグワイア。素晴らしかった。
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クララのウェストコムとハンス・ペーターのヘイ。
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ユフィさんとポルーニン。
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by voyager2art | 2012-01-09 08:44 | バレエ

華やかに、華やかに/コジョカル&コボー&マグワイア/くるみ割り人形

 明けましておめでとうございます。多くの人々にとって大変な年となった2011年も終わりました。2012年が皆様にとって良い年となることを心より願っています。

 なお、年末は完全に失速していたこのブログ、2012年も諸々の事情により非常にゆっくりの更新になると思いますが、たまに気が向いたときにでもご訪問頂ければ幸いです。

 僕の2011年は、コジョカル&コボーのくるみ割り人形で締めくくりとなりました。彼女の踊りについては、もういつものとおり。華やかさの極まった舞台姿、緩と急、静と動のコントラストの素晴らしさ、極限まで練り上げられたダイナミックな動きの精度と説得力、どれをとっても文句なし。今まで観てきたくるみ割り人形の中でも間違いなくトップクラスの舞台で、大満足でした。クララを踊ったエンマ・マグワイアも表現力がどんどん深く広く増してきて、若手有望株の筆頭格と言って間違いないでしょう。2012年もロイヤルバレエの皆さんの活躍を期待したいと思います。

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Tchaikovsky: The Nutcracker

Choreography: Peter Wright after Lev Ivanov

Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Emma Maguire
Hans-Peter/The Nutcracker: Alexander Campbell

The Sugar Plum Fairy: Alina Cojocaru
The Prince: Johan Kobborg

etc.

Conductor: Dominic Grier
Orchestra of the Royal Opera House

31st December, 2011 (Sat) 12:30 -
Royal Opera House, London
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by voyager2art | 2012-01-01 07:18 | バレエ


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