出発!

 ついに待ちに待った出発の日。休暇前だったので「いなくなる前にちょっと」と言われた仕事が山のように積み上がり、目が回るような一日だった。それを何とか無理やり終わらせて(というか、周囲の人に押し付けて)、会社からそのままヒースローへ来た。フライトまでもう少し。

 今回行くのはミャンマー。政治的には閉鎖的な国なので、ネットはあってもどれだけ使えるか分からない。なので、たぶん2週間ほどブログの更新が止まります。

 東南アジアには何度も行っているけれど、ミャンマーに行くのは初めて。何が見られるのか楽しみで仕方がない。会社を出てしばらくは、忙しかった一日の後で呆けたようになっていたけれど、空港でフライトを待っていると旅が始まる実感が涌いてきた。さあ、楽しもう!

 それでは。行ってきまーす!!
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# by voyager2art | 2011-11-12 05:01 | その他

サウスバンクを歩く

 旅行前の最後の週末。この週末はミャンマーの旅の予習をするぞ、と意気込んではみたものの、家だと何かと気が散るので、思い立ってテートモダンに行くことにした。ここは僕のお気に入りの場所で、ここのカフェでゆっくり過ごすのは週末の贅沢な楽しみの一つ。ミャンマーの本を持って、ついでにカメラも鞄に入れて、晩秋というより初冬という雰囲気になってきたロンドンの寒空を眺めつつ家を出た。

 家から地下鉄に乗って降りたのはロンドンブリッジの駅。ここからしばらくテームズ川沿いを歩く。昨日は結構暖かかったのに今日は気温が下がってかなり寒い。空もどんより、典型的なイギリスの秋の天候。
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 15分くらいぶらぶらとゆっくり歩くとテートモダンに到着。ここでコーヒーを飲みながら本を読み耽る。やはりここだと集中できて、あっという間に時間が過ぎて行く。
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 このあと、人と会う約束があったのでコヴェントガーデンに向かう。地下鉄に乗るにしても路線の接続がいま一つなので、思い切って歩くことにした。
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 しばらく歩くと、僕にとっては定番のロイヤルフェスティバルホールがあるサウスバンクセンターに辿り着いた。ここから橋を渡って少し歩くとナショナルギャラリーがあり、そこから更に10分くらい歩くとコヴェントガーデンの界隈に出る。寒くはあったけれど、休日らしい穏やかな時間を過ごした一日だった。
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# by voyager2art | 2011-11-07 08:14 | その他

旅を前にして・・・

 最近かなりサボり気味のこのブログ、なぜかというと待ちに待った旅行がもうすぐ始まるから。今年はミャンマーに行くぞと決めてから、航空券やビザなど色々必要な手配を進め、ミャンマーの主要民族の文化や歴史を調べ、なんてことをやっているので、音楽会やバレエも極力減らして、旅行の準備を進めている。

 ところがここへきて心配の種になっているのが、ミャンマーの隣国タイの洪水。今回のミャンマー行きは、いつもの旅の拠点のバンコクを経由するルートで計画していた。
 バンコクの洪水の状況は、先週末が大潮で一番危ないと聞いていたから、それを何とか乗り切ったようでホッとしていたのに、その後もバンコクの北に溜まった水が大量にバンコクに押し寄せてきていて、状況はひどくなるばかり。多少の浸水くらいなら、たくましいタイ人のことだから絶対に上手く工夫して生活しているに違いないし、僕もそういうしたたかなタイ人を見たいから行ってしまうつもりだけれど、空港が閉鎖になってしまうと厄介で、いま僕が一番懸念しているのもそれ。

 それにしても最近はアジアに行くたびに何かある。去年の年末は英国の大雪でロンドンの空港に30時間閉じ込められたし、3月にバンコクに遊びに行ったときにはちょうど日本の震災が起きてしまって休暇を楽しむどころではなかった。過去には2008年のバンコク空港閉鎖に巻き込まれ、急遽陸路でマレーシアに抜けて、クアラルンプールからロンドンまで帰ったこともあった。
 とはいえ、(震災はちょっと別としても)トラブルは旅のスパイス。犯罪などに巻き込まれない限りはあとで話の種にもなる(バンコクの空港閉鎖はれっきとした犯罪だとは思うけど・・・)。今回も、後から振り返って笑い話になるくらいで済めばいいのだけれど。
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# by voyager2art | 2011-11-06 06:52 | 雑感

お祝いのお祭り/プラシド・ドミンゴ・セレブレーション/ロイヤルオペラハウス

 チケットを買ってからずっと楽しみにしていた、ロイヤルオペラハウスのドミンゴの特別公演。ロイヤルオペラのドミンゴの公演は、去年の3月のタメルラーノ(ヘンデル作曲)を観に行ったのに、当のドミンゴが手術のため降板してしまって聴きそびれてしまった。それ以前にもドミンゴの実演に接したことはなかったので、今日になってようやく、彼の舞台を初めて観ることができた。
 ちなみに今日の公演は、正規のオペラ公演ではなくドミンゴのロイヤルオペラデビュー40周年を記念した特別公演で、ヴェルディの3つのオペラから見せ場を一幕ずつ上演するという変則的なもの。2回だけの公演なのでチケットの争奪戦も激しく、発売日に真っ先に押さえた。先日のリングサイクルのチケットと同じく、ロイヤルオペラハウスの年会費を払っていて本当に良かったと思える瞬間だった。


Plácido Domingo Celebration

Antonio Pappano (Conductor)
Royal Opera Chorus
Orchestra of the Royal Opera House

30th October, 2011 (Sun) 15:00 -
Royal Opera House, London




Verdi: Otello (Act IV)

Otello: Plácido Domingo
Desdemona: Marina Poplavskaya

Emilia: Hanna Hipp
Iago: Jonathan Summers
Cassio: Pablo Bemsch
Lodovico: Paata Burchuladze
Montano: Jihoon Kim


 最初のオテロ。僕はそれほどオペラを熱心に観る方でもないし、特にヴェルディを始めとするイタリアオペラはほとんど観ないので、オテロの音楽を聴くこと自体がほぼ10年ぶり。しかも音楽どころか物語の筋までほとんど忘れていて、ほとんど白紙の状態のまま幕が上がってしまった。
 でも、始まるとこれが引き込まれる。オテロはヴェルディの中でも音楽がしっかりしているし、デスデモーナのポプラフスカヤも調子が良さそうで、以前聴いた皇帝の花嫁のときは音程が不安定で冴えなかったという印象だったけど、今日はドラマティックな表現力がずっと冴えていた。しばらくデスデモーナの場面が続いた後に、いよいよドミンゴのオテロ登場。最初のフレーズは"Si." (英語のYes)この声がしっかりと客席まで通って響いてきたのに驚いた。

 正直に言うと、僕は今日の公演を、ドミンゴを"観る"ための公演だと思っていた。何といっても彼ももう70歳だし、いくら何でももう声を聴かせられる年齢ではなかろうと思っていた。とはいえ彼は押しも押されもせぬスーパースターで、全盛期の彼の圧倒的な歌声は録音を通してずっと親しんできた。オペラに興味を持つ者としては、一度は彼の実演に接しておきたいという、ほとんどアリバイ作りくらいのミーハーな動機で足を運んだ公演だった。
 ところが実際に聴いた彼の声は、往年の圧倒的な声量はない(録音を聴いた限りでの想像だけど)にしても、周囲の一級の歌手陣に全く引けをとらないどころか、ドミンゴ節と言う他ないような独特の声色と歌い回しがまだまだ健在で、舞台上であっという間に彼の世界を作ってしまった。最近ではテノールではなくバリトンのレパートリーを中心に歌っているというから、声も衰えているのかと思いきや、張りのある明瞭な高音域は一級品。中音域から低音域にかけては、力が入らず声を支え切れていないという印象があったけど、ここ一番というところは完璧に決めていって、もう最初から僕は引き込まれっぱなし。舞台上の存在感や演技力もさすがと言う他なくて、純粋にオペラ公演として心から楽しんだ。

 音楽的に言えば彼はもう新しい表現を試すとかそういう感じではなくて、今まで作り上げたスタイルの中で自在に役を演じているという印象。やや型にはまったような印象もあったけれど、その型自体がドミンゴ独自の世界として彼の魅力になっているので文句はない。見る者を強く惹き付けずにやまない彼の舞台を生で観られたことに、そして彼が今の年齢でまだその魅力を保っていることに、僕は感激した。
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Verdi: Rigoletto (Acto III)

Rigoletto: Plácido Domingo
Gilda: Ailyn Pérez
Duke of Mantua: Francesco Meli
Sparafucile: Paata Burchuladze
Maddalena: Justina Gringyte


 続くリゴレット。これも昔観たことがあったような気がするけど、全然覚えていない。これはドミンゴも最初に少しだけ出てくるけれど、途中の主役は何といってもマントヴァ公爵。この役を歌ったフランチェスカ・メリが、これぞイタリアのテノールという輝かしい歌声で、女たらしのバカ男を見事に歌い切っていた(注:褒め言葉です)。他の脇役陣もいい歌唱でぐっと舞台を引き締めて、最後にいよいよドミンゴ登場。短い場面だったけれど、娘を失う父親の絶望と悲嘆の表現は濃く深く、声も演技もオテロに比べて表現力が更にはっきりと増している。こちらもぐっと引き込まれて、完全にドミンゴの世界に籠絡されて幕。いやー、ドミンゴ凄い!
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Verdi: Simon Boccanegra (Act III)

Simon Boccanegra: Plácido Domingo
Amelia: Marina Poplavskaya
Gabriele Adorno: Francesco Meli
Jacopo Fiesco: Paata Burchuladze
Paolo Albiani: Johathan Summers
Captain: Lee Hickenbottom


 最後のシモン・ボッカネグラ。これはオペラを観たことさえなかったけど、暗くて引き締まった舞台と音楽が最初から素晴らしい。ここでのドミンゴは(元の物語を僕はよく知らないのだけれど)老いた権力者が死にゆく様を陰翳深くドラマティックに表現していて、もうあっという間に再びドミンゴ・ワールド。ついさっきバカ男を歌っていたメリが今度は神妙に娘婿のアドルノを歌っているのはご愛嬌だけれど、ポプラフスカヤもいい歌で、ブルチュラーゼのフィエスコも素晴らしい。全体としては短い幕だったけれど最後までずっと緊張感が途切れずに深まっていく。素晴らしい歌を歌い続けたドミンゴ、最後はあっと驚くような見事な(?)倒れ方で息絶えた。
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 公演全体として、彼の舞台姿は存在感の重厚さが際立っているのだけれど、一方で声は明るく明瞭な歌い口なので、とても若々しく爽やかな印象を残す。だから、今日の演目の一つ一つはとてもシリアスで悲劇的な内容だったにもかかわらず、観終わった後には「オペラを観た」という何とも言えず気分の良い満足感が胸に残った。そして今日は何より公演自体がお祭り公演だったので、会場の雰囲気も普段とは全然違う。みんなドミンゴが好きで、彼の舞台を観ることが幸せで仕方ない人たちばかり。終演後のブラボーはいままでロイヤルオペラハウスで経験したことがないくらいの勢いで、ドミンゴも何度も何度もカーテンコールに呼び出されては、嬉しそうにお辞儀をしていた。
 やっぱり彼はスーパースターなのだと納得した。もう本当に、最高に楽しいひとときだった。
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# by voyager2art | 2011-10-31 08:22 | オペラ

リッチモンドの秋の日

 外に出ると明るい日差しが眩しくて目を開けていられないくらい、とても天気のよかったこの週末。先日のかんとくさんの記事に惹かれて、リッチモンドに行ってみようと出し抜けに思い立った。リッチモンドはロンドンの南西の結構遠いところにあって、北ロンドンの我が家からはかなり遠いけど、普段よく行くハムステッドヒースやハイドパークとは少し気分を変えたかった。

 リッチモンドに着いてみると、ロンドンというよりイギリスの地方都市という雰囲気。リッチモンドの手前のキューガーデンまでは行ったことがあったけど、そこから一駅先へ行くだけでこんなに雰囲気が違うというのが面白かった。
 駅からぶらぶら歩きながらリッチモンドパークへ向かうと、意外にも(というと失礼か)小洒落た店が並んでいたりして、天気のよさも相俟ってやけに浮かれた気分になってきた。

 少し歩くと見晴らしが開けてきて、そのまま歩くとリッチモンドパーク。何も下調べせずに来たのでどこに何があるのかも分からず、その広さに途方に暮れた。これじゃ旅人失格だなと思いながら、気の趣くまま足の向くまま、気持ちのいい公園をあてどなく歩き回った。
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 かんとくさんの記事を読んで、僕も見てみたいと思っていた「彼」がいた。
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 実際に見ると「彼」はとても大きくて、正直に言うと、恐い。その彼、明らかに僕を認識していて、間合いを見計らっている。根性無しの僕は恐れをなしてしまって、正面からカメラを向ける勇気もなく、敵意はありませんよ、と不審な笑顔を浮かべつつその場を立ち去って、遠く離れたところからようやくレンズを向けた。

 そのあとはまたぶらぶら。
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 とても気持ちのいいひとときだった。また来よう。かんとくさん、素敵な場所を教えて下さってありがとうございました。
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# by voyager2art | 2011-10-25 08:17 | その他


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